Avaazの団結力がつくった100以上の成功
気候変動防止に向けた取り組みにおいて、「パリ協定」は最高の勝利であり、人類が団結して達成した素晴らしい成果となりました。Avaazムーブメントはその先頭に立ち、世界中の市民を動かす原動力となったのです。勝利を手にするまでのストーリーをご覧ください...
もっと見るパリ会議の18ヶ月前までは、この会議への期待は「最低」といっても過言ではありませんでした。現に、各国代表も「行動を起こそうという意欲は、政治家にも市民にも見られない」と私たちに言いました。「それは違う」ことを何としても伝えなくてはいけないと、Avaazは2014年と2015年、市民による「気候マーチ」の開催を決定、マーチは絶大な効果を発揮したのです!気候変動をめぐる過去最大のムーブメントとなったこのマーチ(150万人以上が参加!)は、各国政府に警鐘を鳴らし、後に「政治的気運を高めるきっかけとなった」と評されるようになりました。国連気候会議の議長を務めたクリスティーナ・フィゲレス氏は、「大規模マーチを目の当たりにして、市民は私たちと共にあると確信できました」と述べました。また、英BBCは「Avaazの組織的な動員力も追い風となって、マーチは、かつてないほど大勢の人々を街頭デモに駆り立てました」と評しました。
さらに、Avaazは各国政府にも働きかけ、国連事務総長やパリ会議議長国フランスの大臣をはじめとする、30人を超える政府閣僚や各国代表にもマーチに参加してもらいました。Avaazメンバーと共に歩いた彼らは、「パワフルで改革を促すような経験」だったと述べています。
それから何ヶ月にもわたって、Avaazは「クリーンエネルギー100%の世界を現実のものに」という画期的な目標を掲げて各国政府に積極的に働きかけ、目標達成への意欲を高めました。また、もっとも多くの温室効果ガスを排出してきた汚染大国でもある先進7カ国(G7)にも働きかけ、G7サミットでは、「脱化石燃料」への移行を宣言してもらうことに成功しました。この宣言にはメディア界も驚き、世界各国でトップニュースとして報じられました。パリ会議の最終交渉でも、昼夜休むことなく多数のキャンペーンを展開、画期的な気候合意を妨げようとする国があれば、圧力をかけてその方針を転換させ、また意欲的な国に対しては支援を送り続けました。
「パリ協定」は、人類が共通の課題に団結して取り組むことが可能であることを示す、素晴らしい例です。パリ会議には、マーシャル諸島のような小さな島しょ国から、国連、フランスやドイツなどの各国政府、さらには世界資源研究所(World Resources Institute)などの組織に至るまで、本当に多くのヒーローたちが活躍し、大きな変化をもたらしました。希望と人間性とを祝福する一日となったのです。でも18ヶ月前は、誰もこうなるとは思いもしませんでした。これら全てを可能にするため、中心的な役割を果たしたAvaazムーブメントにとって、もっとも誇り高き勝利を勝ち取ったのです。
10年にわたり、Avaazは全力を挙げて気候変動防止に取り組んできており、「パリ協定」はそのうちのごく一部、最新キャンペーンのひとつに過ぎません。気候キャンペーン詳細につきましては、こちらをご覧ください。多数の写真と共に、さまざまなストーリーをご紹介します。
気候アクションに向けた幅広い支持を集めるためには、Avaazの活動が不可欠でした。素晴らしいハーモニーを奏でてくれたAvaazの皆さま、ありがとう!
政府の検閲や企業利益に影響されない、自由なインターネットを守るための闘いは、この時代のもっとも重要な課題のひとつです。この5年間、Avaazは世界4地域でこの課題に取り組み、それらを成功させてきました。
もっと見る2012年、米議会は、いかなるウェブサイト(もちろんAvaazのサイトも含む)でも閉鎖できる権限を政府に与えるという、全くもって許しがたい2つの法案を提出しました。これに対する米国内の抗議運動を支援して、Avaazもおよそ300万人の署名を提出、法案は見事に撤回されたのです!
その数週間後、今度は欧州議会が、密かにそして十分な審議無しに、企業によるウェブ検閲を容認する協定「ACTA(偽造品の取引防止に関する協定)」を批准しようとしました。そこで再び、Avaazメンバーおよそ300万人が「ACTA」廃案を求めるキャンペーンに署名、また関係当局にメールや電話でも訴え、抗議デモにも参加しました。結果、欧州議会は、ACTAが民主主義への脅威であるとの認識に至ったのです。
ACTAは、ほぼ満場一致で廃案となりました。しかも、欧州議会はプレスリリースの中で、Avaazムーブメントが果たした重要な役割についても言及してくれたのです!
以降、Avaazは「ネットワーク中立性」を守るためのキャンペーンを、他の国にも広げています。略して「ネット中立性」とは、大企業のサイト速度は超高速で、小さな会社やブロガー、慈善団体のサイト速度はそれよりも遅い、というような差別をせずに、全てのウェブサイトは同じスピードで表示されるべきだというコンセプトです。
ブラジルでは、多数のAvaazメンバーを筆頭に、「ネット中立性」保護を訴える団体や議員も一緒に奮闘、ついに「マルコ・シビル」と呼ばれる法案を可決させました。「マルコ・シビル」は、現在ではインターネットを守る、世界でもっとも進んだ法案と言われています。ブラジルの後はインド、そして再び欧州と米国で、Avaazはパートナー団体と共に強力なキャンペーンを展開、これら全ての国で、「ネット中立性」を守るための厳しい規則が採択されることになったのです。
2016年、再び「ネット中立性」を骨抜きにしようとした欧州の通信大手各社に、Avaazは正面から立ち向かいました。まずは、「万人のためのインターネット」を訴える大規模署名を新たに提出、続いて行政による意見公募(パブリックコメント)に大量のコメントを提出、そして最後に、規制当局にも直接働きかけました。規制当局の担当者は、「Avaazメンバーの訴えには、心を動かされました」とのコメントを寄せてくれました。最終的に、この取り組みは再び成功したのです!
Avaazは他団体との協力のもと、「万人のためのインターネット」を守るため、上記主要国で新たなグローバル基準が策定されるよう取り組み、重要な役割を果たしたのです。気候ムーブメントに次ぐ、Avaazコミュニティの誇り高き成功第2弾です。
詳細は、こちらからご覧ください。
Avaazメンバー280万人もの署名に、心から感動しました。欧州議会は、市民の皆さまの懸念を真摯に受け止めます。
Avaazムーブメントは、過去最大にして世界最大の海洋保護区設置に向け、重要な役割を果たしました。しかも、この取り組みはまだ始まったばかりです...
もっと見る海は、生命の源です。私たちが呼吸する酸素も、その半分は海で作られています。また、クジラやウミガメ、サメ、巨大イカに至るまで、海は素晴らしい生き物たちの棲息地でもあります。でも今、私たち人間は、これらの生物の息の根を止めようとしています。2050年までに、海には魚よりも多くのプラスチックが漂うことになるそうです。また、海洋の酸性化は貴重なサンゴを破壊しています。乱獲も深刻な問題で、このまま勢いが止まらなければ、海洋の生態系が回復するまでに、数百万年もかかる恐れすらあります。
これらの問題に、どう対応したら良いのでしょうか?海洋専門家の答えは、「大規模な海洋保護区の設置」です。人間の介入が止めば、海洋生物は自らの力で再生することができます。問題は、漁業ロビイストをはじめとした、目先の利益だけを考えて保護区設置を妨害しようとする者たちの存在です。Avaazは、これらの利害関係者とも繰り返し話し合いました。そしてついに、地球上でもっとも大きな面積を有する、3つの海洋保護区の設置に成功したのです。
2010年、Avaazメンバー多数が、インド洋のチャゴス諸島周辺の海域を保護区に指定するよう英国政府に訴えかけました。結果、ドイツとイタリアの国土を合わせたほどもある、過去最大の海洋保護区が誕生したのです!この大きな勝利について、英外務省からは「Avaazに集まった、世界223カ国22万1千人の署名」が、保護区設置を強力に促したとのコメントが出されました。
そのわずか数年後、米国政府に巨大な海洋保護区「太平洋離島海洋ナショナル・モニュメント」の設置を訴えるキャンペーンには、100万人のAvaazメンバーが署名、また意見公募(パブリックコメント)にも大量のコメントを寄せました。私たちの訴えは、保護区設置を妨害する有力企業にも打ち勝ち、再び新たな保護区が設置されたのです!これにより、世界の保護区海域はおよそ2倍に拡張されました。
そして2016年6月、オバマ大統領が、ハワイ沖の美しい海域に世界最大の保護区設置を検討していることを聞きつけた私たちは再び一致団結。100万人の署名を主要な公開討論会に提出し、保護区計画実現には欠かせない「世論の支持」があることを伝えました。それからまもなく、オバマ大統領は、ハワイの世界遺産「パパハナウモクアケア海洋保護区」の拡張を発表、世界最大の海洋保護区が誕生したのです。
上記のどれも非常に重要な海域ですが、次の大きな目標は、各国政府に働きかけ、2030年までに全海洋の30%を保護区に指定することに合意させることです。「目標が高すぎる」と思われるかもしれませんが、30%の保護区指定は必須だ、というのが海洋専門家の見解です。2016年8月、Avaazメンバー100万人は、30%の保護区指定を求めるキャンペーンに署名、海洋保護に積極的なパラオ共和国にも支援を送りました。また、世界最大の自然保護機構「国際自然保護連合(IUCN)」による、海洋保護をめぐる協議では、開催期間中休むことなく影響力をもつ国々に働きかけ、また日本をはじめ、この30%目標を妨害しようとする国々に圧力をかけました。さらに、目標へのメディアの支持も取り付けた結果、会議参加国および組織の89%が「30%に賛同」するという大きな成果を成し遂げたのです!
今度は、この「30%目標」に法的拘束力を持たせなければいけませんが、すでにこれだけの成功を手にしてきたのですから、このままの勢いでいけばきっとできるはずです。
今こそ海を守るべきだと、各国のリーダーに伝えるためには、世界中の人々の声が非常に重要です。これを成し遂げるために、130万人の署名者は大きな役割を果たしてくれました。
世界でもっとも影響力をもつ企業のひとつ、米農業バイオ技術大手モンサント社。化学農薬にたよった同社の農業形態のせいで、地上は単一の作物ばかりが広がり、多様性に満ちた生態系は破壊されています。 これに対抗し、モンサント社の工場建設阻止や農薬使用の禁止を目指して、欧州から南米に至るまで、現地で素晴らしい活動を行っている活動家らと手をたずさえて、Avaazムーブメントは立ち上がりました。
もっと見るアルゼンチンの町マルビナスでは、モンサント社が、遺伝子組み換え種子を製造する巨大な工場の建設に着手、これに対して、勇敢な地元の活動家たちは、体を張って建設を阻止しようとしていました。住民によるこの抗議運動を、世界中のAvaazメンバー100万人も、署名という形で支援しました。Avaazチームは地元住民と連携して、マルビナスの家を一軒一軒訪ねたり、世論調査を実施して住民の大半が建設に反対していることを明らかにしたり、建設に反対の市議会議員が当選するよう活動したりしました。また、モンサント社が建設撤回を余儀なくされるまで、地元自治体やアルゼンチン政府に対しても訴え続けました。
マルビナスの住民運動を率いていた活動家のセリーナ・モリナ氏はこう述べています。「今日、私たちは長い闘いの末に勝ち取ったこの勝利を、グローバルムーブメントAvaazと共に祝福します...ここから出て行く以外に、モンサントに選択肢はありません。」
でも、私たちはそこで手を緩めませんでした。モンサント社が世界中で種子の特許を取得しようとしていることを聞きつけ、Avaazコミュニティは、種子の多様性を守るための世界初の「種子銀行」設立に向け、100万米ドルをクラウドソーシングで集め、寄付したのです!
それから1年後、世界保健機関(WHO)は、モンサント社の主力製品である農薬「グリホサート」に「おそらく発がん性の疑いがある」ことを指摘しました。Avaazコミュニティはすぐさま行動を起こし、グリホサートの使用禁止を訴えるキャンペーンには、世界中から何百万人もの署名が集まりました。
欧州で使用期間終了を迎えたグリホサートについては、問題なく再認可が下りるだろう、と誰もが思っていました。けれど、Avaazは、再認可に抗議する大量の署名を提出、また世論調査を実施して再認可反対が多数派であることを明らかにし、行政当局とも再三の協議を行いました。さらにメディアにも働きかけてこの問題を大きく報じてもらうなど、Avaazはパートナー団体と連携して、グリホサート再認可を「単なる手続き」から「白熱した政治論争」へと変えたのです。結果、欧州連合(EU)加盟国は使用期間の延長を否決、最終的には欧州委員会も、新たな調査結果が提出されるまでの、短期間の更新許可しか認めることができませんでした。このキャンペーンは、化学農薬にたよったモンサント型農業に、かつてないほど大きな打撃を与えたのです。
持続可能な農業への移行を目指す取り組みは、まだ「完了」にはほど遠い状況ですが、Avaazムーブメントは、巨大企業モンサント社のビジネスモデルに挑戦する上で重要な役割を果たし、欧州各国の議員らに、それとは異なる農業モデルを模索することを促したのです。数年にわたるこのキャンペーンの詳細は、こちらからご覧ください。
グリホサート使用禁止を目指す取り組みにおいて、Avaazが原動力であったことに疑いの余地はありません。
ルパート・マードック氏は、世界でもっとも強い影響力を持つ危険なメディア王です。自身が所有する巨大なメディア帝国の力を使って政治家を操り、憎悪と分断に満ちた政治的策略を押し付けてきます。そんな中、Avaazは、マードック氏の生涯でも最大と言っていい大きな取引を粉砕するのに中心的な役割を果たしました。もしこの取引がうまくいっていたら、彼の帝国はさらに急激に拡大していたでしょう。
もっと見るマードック氏はすでに英国の政治家の多くを意のままに操ることができ、「選挙なしで閣僚になった人物」と呼ばれています。この四半世紀、同氏からの支援なくして英国首相の座に着いた者はいません。彼はまた、世界各国でもメディアを非常に数多く所有しており、いわば世界全体にとっても脅威なのです。
BスカイB社は、英国の有料衛星放送大手ですが、マードック氏によるBスカイB買収を、英国政府が承認するのを止めることなど不可能だ、と誰もが私たちに言いました。もしマードック氏がこの大手企業を買収していたら、このメディア王の力はさらに飛躍的に高まっていたでしょう。
ですが、重要な協力者の存在と、また少しの幸運のおかげで、私たちはやりとげることができたのです!Avaazは9ヶ月にわたって強力なキャンペーンを行い、100万人の署名を集め、議員へ3万件の電話をかけ、弁護士を雇ってこの取引の合法性を争い、また政府建物の周辺でユニークな抗議活動を継続的に行いました。
内部からの情報で、マードック氏が所有する報道機関についてのスキャンダル(大勢の留守電の違法な盗聴)が、よりいっそう醜悪な様相を呈することはわかっていました。だから私たちはただ、スキャンダルによってこの取引の話が完全に潰されるまで、取引の進行を遅らせればよかったのです。
マードック氏と親しい、英国のジェレミー・ハント保健相は、この取引を承認する権限を持っていました。ですのでまず私たちは、オンラインのキャンペーンや、またAvaazメンバーからの寄付で行った世論調査を通じて、市民の圧倒的多数がこの取引に反対なことを示しました。
ハント保健相は、これらの反対にもかかわらず、取引を承認する方向でした。そこでAvaazコミュニティは、英政府の専門諮問手続きに、4万件を超える意見を法律に則って送りました。同相は、これが彼の計画を大幅に遅延させることになった、と私たちに伝えてきました。彼は、これらの意見すべてに目を通すために、新たに大勢のスタッフを雇わないといけなくなったのです。
なぜ、ハント保健相はこれほど慎重になったんでしょう?それは、私たちが同時に弁護士団も雇ったからです。私たちの弁護士団は、もし同相がAvaazからの意見すべてに目を通さなければ、「司法審査」を要求する(つまり、同相の判断について法廷で争う)と彼にはっきり伝えたからです。英国の他の団体は、報道機関でさえ、最大で100万米ドルかかるかもしれないこのような法廷闘争への出費を嫌がりました。ですがAvaazムーブメントは、その力強いクラウドソーシングによる資金のおかげで、このような動きが可能となったのです。
同時に、BスカイBの株主たちの間でもアクションを組織し、ユニークな抗議活動を継続的に展開、何ヶ月にもわたりイギリスのメディアにも数多く取り上げてもらえました。抗議活動には、キャメロン首相(当時)とベッドに入るマードック氏、というものから、キャメロン氏の姿をした操り人形、はたまた手を真っ赤に塗ったAvaazメンバーの一団、あるいはサリー州でハント保健相が支持者と集会しているところにピケを張る、といったものまでさまざまです。
トム・ワトソン議員などの政治家たちや、電話盗聴の被害者たち、またその他活動団体等の尽力もあったおかげで、私たちは何ヶ月にもわたって取引承認の判断を遅らせることができました。そして、とうとうスキャンダルが表沙汰になったのです。それは、マードック氏所有の新聞社が、殺人事件の犠牲者で当時13歳だった少女、ミリー・ダウラーさんの携帯電話を不正に盗聴したという、酷いスキャンダルです。このスキャンダルに対する世間の非難は強く、Avaazのキャンペーンにも2日弱でイギリス人15万の署名が集まり、結果、英下院ではマードック氏の取引は否決されました。そして、英国の報道倫理について、本格的な審理が始まったのです。そこで私たちはまた、この問題を寸劇化して一連のアクションを起こしました。
この審理の中で公開された内部メールによると、Avaazのキャンペーンは、この取引に立ちはだかる主要なハードルだったようです。マードック氏側のトップロビイストは、ハント相について、(ルパート氏の息子である)ジェームズ氏にこう書き送っています。「ハント相において重要なのは、Avaazキャンペーンの議論を弱体化させる方法を見つけることだ。」
マードック氏は、メディアの力を乱用して自分の利益となるよう政治家たちを意のままに操る、世界にとっていまだ脅威の存在です。ですが、私たちのムーブメントは、同氏の人生最大の取引を台無しにする上で、中心的役割を果たしました。そのため、この勝利は5番目に誇れる成果だと言っていいでしょう。
英国の、そして世界中のAvaazのメンバーが、キャンペーンを率いてくれたおかげで、盗聴被害者たちの話に、政治家たちの耳を傾けさせることができました。あなたは声を上げ、そして世界を変えました。お礼を言います。
価値ある変化をもたらすため、これまでにAvaazムーブメントが集めてきた寄付額は、計数十億円にも上ります。そのうちの半分以上は、人道危機における救命活動や生活再建のために役立てられました。瞬時に全世界に寄付を募ることができる、他にはないAvaazのファンドレイジングは、助けを切実に必要としている地域に素早く援助を届けることを可能にしています。
もっと見るビルマ(ミャンマー)に甚大な被害をもたらしたサイクロン「ナルギス」は、10万人以上もの犠牲者を出し、さらに多数の人々に被害を与えました。にもかかわらず、与党軍事政権の将軍たちは、援助のために同国を訪れようとする国際NGOほとんどの入国を禁止にした上、受け入れた一部の援助は、深刻な被害を受けた被災地には届けず、軍事政権の拠点に回していました。
でもその48時間後、Avaazは軍事政権によるこの非道な封鎖をかいくぐり、同国の僧侶らと連携、被災地で唯一損壊を免れた寺院を拠点に、もっとも被害の大きかったデルタ地帯に援助物資を届けました。Avaazは、地元ネットワークを駆使して迅速に、しかも、ほとんどの国の政府よりも多額の寄付金を被災地に提供したのです。多くの人々の命を守ったこの活動は、Avaazの最高の誇りです。
2010年、パキスタンが歴史的な洪水に見舞われた際には、Avaazは地元団体と連携、わずか数日で100万米ドルの援助を迅速に被災地に届けました。
巨大地震によって廃墟と化したハイチの救援活動や復興では、Avaazメンバー数千人から計130万米ドル以上もの寄付金が集まりました。ご寄付をもとに、現地で素晴らしい援助活動を行っていた団体に、救命のための食糧キットや避難用テント、医薬品などを届けました。
2015年のネパール大地震では、Avaazは現地で効果的な被災地支援を行っていた十数の団体と連携、ご寄付をもとに避難用テントや食糧、医薬品を購入し、壊滅的な被害を受けた村に届けました。一番最初に届いたのは、Avaazからの援助物資だったという村も少なくありませんでした。
地震後わずか72時間以内に、援助を提供してくれたAvaazには、本当に感謝しています。これによって8万人もの人々が、モンスーンの豪雨から逃れ、より安全な場所に暮らすことができるようになりました。非常に大きな困難の最中にあったこの国の人々の命を、あなた方は救ってくれたのです。
ブラジルにはびこる汚職を食い止めるため、同国のAvaazメンバー数百万人は、パワフルで感動的なキャンペーンを展開しました。その結果について、フランスのル・モンド紙は「市民社会が、政治的かつ道徳的に素晴らしい勝利を勝ち取った」と述べています。始まりは、ブラジル議会に「Ficha Limpa(フィシャ・リンパ)」と呼ばれる法案が提出された2010年に遡ります。
もっと見るこれは別名「クリーンな経歴の法」とも言われ、過去に汚職で有罪判決を受けたことのある政治家の選挙立候補を禁止するという画期的な法案です。汚職で取り調べを受けた議員があまりにも多いことから、ある有力議員は「法案可決は無理だ」と、Avaazチームに言いました。
でも、Avaazコミュニティはあきらめませんでした。市民団体が街頭で行っていた署名運動をオンラインでも展開、新たに50万人以上もの署名を集めました。また、メンバー数千人が議員事務所に電話をかけたり、時には直接会ったりして法案支持を訴えました。法案撤回に躍起になった議員らが審議を遅らせたり、骨抜きにしようとしたりすればその度、数時間後にはAvaazメンバーたちが、議員の地元選挙事務所に大量の抗議電話をかけました。このような責任追求が行われたのは、初めてのことです。
何ヶ月にもわたる激しい政治議論の末、またブラジルの主要メディアによる積極的な支持も追い風となって、この法案はほぼ満場一致で可決されたのです!仏ル・モンド紙が言うところのこの「政治革命」では、多数の議員が辞職を余儀なくされました。この素晴らしい勝利を勝ち取るためにAvaazが重要な役割を果たしたことは、ブラジルの国会議員や市民団体代表、そして汚職問題をテーマにした学術研究でも認められています。
ブラジルで汚職一掃の取り組みがまた別の大躍進を遂げたのは、2015年のことです。ソーシャルメディアで議員に大量のコメントを投稿したり、街頭で開催した抗議デモがメディアでもトップニュースで伝えられたりと、Avaazコミュニティは18ヶ月間にわたりキャンペーンを展開、その後企業による選挙候補者への献金は「違憲である」との判断が下されたのです!
2016年も、Avaazコミュニティは、次々と明るみに出た政治危機に立ち上がりました。汚職政治家の代表、ブラジルのエドゥアルド・クーニャ下院議長の責任追及に乗り出したのです。クーニャ下院議長を政界から追放するのは不可能だと、内部関係者はおろかジャーナリストまでもが、私たちに忠告しました。でも、Avaazコミュニティはそれに屈することなく、130万人以上ものメンバーが、クーニャ議長の議員資格を剥奪するようブラジル議会の倫理委員会に求めました。これに対して、クーニャ議長支持派らが妨害を試みましたが、クーニャ議員をかばう官僚のことも白日の下にさらし、立場を決めかねていた倫理委員会のメンバーには、メールや電話を通じて訴えるという手段に出ました。そして、ついにやりました!クーニャ議長は辞職に追い込まれ、8年間は選挙への出馬を禁止されることになったのです!
ブラジルにおける汚職一掃の取り組みは、まだまだ終わったわけではありませんが、素晴らしいこのムーブメントの不屈の精神によって、今や汚職問題は、もっとも優先されるべき政策課題となり、どれだけ影響力が強かろうと、汚職議員は全員、その責任を追及されることになったのです。
世論の圧力がなければ、この成功はありませんでした。Avaazの皆さまにお伝えしたい。ありがとう、そしておめでとう。これからも、さらにこの取り組みを続けてください。
ミツバチは奇跡の受粉生物です。食べ物の3分の1は、ミツバチの授粉に頼って生産されますが、恐るべき勢いでその数が激減しているという科学者らの警鐘を受け、Avaazはすぐさまキャンペーンを展開、勝利を手にするまでその手を緩めませんでした。
もっと見る世界中のミツバチ激減との関連性が、ますます疑われるようになっているのは、「ネオニコチノイド」と呼ばれる農薬の一種です。キャンペーンでは、欧州連合(EU)に有毒なこれらの農薬を禁止するよう働きかけました。
これに対して、大きな収益を上げるこの農薬の使用を継続させようと、企業ロビイストも反撃に出ました。Avaazコミュニティは力を合わせ、欧州各国の大臣に何千件ものメールを送信、キャンペーンには260万人を超える署名を集め、農薬製造大手バイエル社の株主総会でも訴えかけました。また、欧州各国で世論調査を実施、使用禁止支持が多数派であることを明らかにしました。さらに、農薬禁止に反対だったドイツやスペイン政府に働きかけ、その後、両国とも農薬禁止支持に回りました!それから、欧州各地で養蜂家と共に行った抗議デモでは、5メートルもあるビニール製のミツバチ「バーニー」を登場させ、人々の注目を集めました。
2年間にわたるキャンペーンに押されて、EUはネオニコチノイド系農薬の使用禁止を決定、現在この農薬の安全性についての独立調査の結果を待っているところです!Avaazはこの勝利を欧州以外にも広げ、必要とされる独立調査を実施させるため、今後もこの取り組みを続けていきます。EUの決断は、世界中のミツバチ、そして私たち人間に、大きな希望を与えてくれたのです。
Avaazメンバー大勢の署名、そしてクリエイティブなキャンペーンが、EUの決断を後押ししました。
第二次世界大戦以来最大の難民危機は、人間性の最良の部分と最悪の部分をあぶり出しました。大半の政府や政治家たちが、紛争と困窮から命の危険を冒して逃れてきた、子どもを含む何百万人もの難民に背を向ける中、世界中のAvaazメンバーたちはこの難題に立ち向かおうと、海上の救命活動や、厳しい冬の寒さをしのげるよう立ち上げられた保護プログラムのために、およそ百万米ドルの寄付を集めました。また、各国政府には、人道的な難民政策を何度も訴えてきました...さらに、メンバー数千人が難民支援のボランティアに参加、中には自宅や地域で難民を受け入れたメンバーもいます。
もっと見る難民危機をめぐる最初の取り組みは、2013年のことです。Avaazコミュニティは、レバノンに暮らす難民の家族を支援するため、ファンドレイジングキャンペーンを立ち上げました。このキャンペーンでは、難民となったシリアの子どもたちが教育を受けられるよう、100万米ドルの募金を目標に掲げ、この目標を達成できた場合、その100倍の支援金を拠出するよう援助国政府にお願いしました。結果、私たちは100万米ドルを達成、そして援助国政府もその約束を果たしてくれたのです!国連のゴードン・ブラウン教育特使は、この取り組みについて「非常に素晴らしく、また各国政府による資金援助を促す上でも重要だった」と評しました。
2015年、絶望的状況の祖国を逃れ、危険の多い海路で欧州を目指す難民の数が激増したことを受け、Avaazコミュニティは、地中海でもっとも効果的な救命活動を行っていたNGO「マイグラント・オフショア・エイド・ステーション(MOAS[漂着難民の救護所])」を支援するため、50万米ドルもの寄付を集めました。
また別の援助活動では、着の身着のままで難民たちが到着する、ギリシャの島々に必要とされている援助物資を迅速に届けました。さらに、難民たちが厳しい冬を乗り越えられるよう国連が立ち上げた支援プログラムのため、また難民の子どもたちが英国にいる家族と暮らせるよう弁護士を雇うため、数千人のメンバーが寄付に協力してくれました。
幼いシリアの難民男児アラン・クルディ君が溺死した悲劇は、世界中の人々の良心を揺さぶりました。Avaazチームは、アラン君の叔母ティマさんをブリュッセルに呼び寄せ、画期的な難民政策を訴えるAvaazメンバー120万人の署名を、欧州の各国首脳ならびに議員に提出してもらいました。Avaazとティマさんは、甥っ子を追悼して21世紀にふさわしい人道的な難民政策を訴え、これは世界各国のニュースでも報じられることになりました。
オーストラリアから米国、そして欧州から国連の会議に至るまで、私たちの訴えは聞き届けられ、新たな難民受け入れ政策が策定されました。中には、非常に画期的な政策もあります。けれど、まだまだ十分とは言えません。心の奥深くに、私たち皆が共有する「人間性」。それが訴える声に耳を傾け、この悲劇に、一致団結して迅速に対応していかなければなりません。
この感謝の気持ち、とても言葉では伝えきれません。心から、本当にありがとうございます。
地球上すべての動植物、その種のうち半分以上を育む熱帯雨林は、非常に素晴らしい存在です。そこには、絶滅が危惧される種も多く棲息していますし、また私たち人類の存続も熱帯雨林にかかっています。この貴重な熱帯雨林を保護することは、今の時代にとってもっとも重大な課題のうちのひとつです。そしてAvaazのムーブメントは、ブラジルやボリビア、そしてボルネオ島において、大事な勝利をすでにいくつも手にしています。
もっと見る2009年、アマゾン広域を農業関連企業に譲渡するという法案に対し、ブラジルのAvaazメンバーたちは一丸となって立ち上がり、わずか48時間の内に、当時のルーラ・ダ・シルヴァ大統領府に1万4000件の電話をかけ、3万通のメッセージを送りました。そして、ルーラ大統領は、この法案で特に問題があった部分について、拒否権を行使したのです!大統領府の職員たちは、これほどのプレッシャーは今まで受けたことがない、と私たちに語りました。それから3年後、強力なロビー活動のせいで、今度はブラジルの森林を広く破壊する可能性がある法案が浮上してきました。およそ200万人の署名を集めたAvaazは、グリーンピースや世界自然保護基金(WWF)等の組織と強力な連携体制を取り、ジルマ・ルセフ大統領(当時)にプレッシャーをかけ、この法案の問題部分を削除させることに成功したのです!
Avaazは、北米や南米、アジアやアフリカなどで森林を守ろうとしている現地の保護官たちと、何度となく協力してきました。2009年には、アマゾンの心臓部を走ることになる高速道路の建設計画に抗議、計画停止を求めて何日間にもわたるマーチを繰り広げたボリビアの先住民1000人を、Avaazメンバー50万人が後押ししました。Avaazチームはボリビアの閣僚と面会することができ、その後エボ・モラレス大統領はこの計画を中止したのです!そして2015年、私たちは、環境保護のための世界最大の回廊を設置する要望を出しました。また、先住民のリーダー25人が一堂に会してアマゾンの将来を構想するという画期的な会議を実現するために、私たちのメンバー何万人もが寄付に協力してくれました。
また、私たちは単に政治家相手に勝利を収めているだけではありません。Avaazのもっとも独創的なキャンペーンのひとつでは、マレーシア・ボルネオ島にある熱帯雨林の広大な一角を購入するために、9万人を超えるメンバーが寄付に協力してくれました。これにより、いまや世界でボルネオ島にだけ棲息するボルネオ・オランウータン700頭と、またピグミー・エレファント1000頭とを守ることができるのです。
私たちはようやく、迫りくる生物多様性の喪失がもたらす脅威の大きさについて、少し理解し始めたばかりです。地球上にごくわずか残された手つかずの自然を守ることは、繊細な生態系を維持し、人類の未来を救うためにも不可欠です。そして私たちのコミュニティは、自然保護という負けられない闘いの中で、非常にユニークな一角を占めているのです。
アマゾン先住民のリーダーたちが一堂に会し、将来について話し合う初めての会合の開催にあたり、無条件のご支援を与えてくださったAvaazに感謝します。私たちに誠意をもって接し、また私たちの話に真摯に耳を傾け、その声を届けようとしてくれるAvaazは、私たちを対等に扱ってくれる真の友人、パートナーです。
日本のいわゆる「調査捕鯨」を阻止するため、オーストラリアが提出した画期的な決議案を受け、Avaazコミュニティはすぐさま行動を起こし、わずか1週間で100万人分以上もの署名を集めました!この30年間、日本は「調査捕鯨」を名目に、何千頭ものクジラを殺してきたのです。
the power to harpoon Japan’s fake science programs before they even begin! Avaazスタッフは、皆様のご署名を携えて国際捕鯨委員会(IWC)の総会に直行、反捕鯨の国際世論の話題で会場が持ちきりになるまで、参加国の政府代表に署名を渡し、訴え続けました。捕鯨禁止か継続かをめぐる議論は平行線をたどっていましたが、最終的には34カ国が捕鯨阻止を目指す決議案に賛成、反対はわずか17カ国でした。「調査」とは名ばかりの日本の捕鯨に、IWCはついにストップをかけることができるのです!
地球に残されたほぼ手つかずの広大な「海洋の楽園」、南極ロス海。何千年もの間、この海域はコウテイペンギンやウェッデルアザラシ、シャチ、シロナガスクジラをはじめとする、さまざまな生物の宝庫でした。海洋学者によると、ここは「地球に残された、最後のありのままの海洋生態系」だそうです。この海域を保護区に指定するためには、あと一カ国、ロシアの合意が必要でした。そこで、Avaazメンバー130万人がキャンペーンに署名、保護区計画に合意するようプーチン大統領に訴えかけました。さらにAvaazは、デズモンド・ツツ大主教や、氷海のスイマーで「海洋の保護者」ルイス・ピュー氏、また海洋保護に取り組む他団体とも協力して、この計画を現実のものとするために取り組みました。
リーンにメッセージを映し出し、世界中の外交官や政策決定者に保護区指定を訴えかけました。そして今日、ついにキャンペーンは成功したのです!つい先日も、Avaazコミュニティは各国政府に働きかけ、「2030年までに世界の海洋の30%を保護区に指定する」という画期的な目標を採択させることに成功したばかりですが、その数週間後に今度は、世界24カ国と欧州連合(EU)が掲げた、ロス海を世界最大の海洋保護区にする、という提案に、ロシアからの合意も取りつけたのです。その面積は、なんと150万平方キロにも及びます。地上に残された手つかずの、そして世界一多様性に富んだロス海周辺のこの海域は、世界中の市民の働きかけによって、35年間保護されることになったのです。まずは6年間にわたるこのキャンペーンの成功を祝福しましょう。ロス海の保護区指定は、大きな計画の最初の一歩です。世界中の海洋のさらなる保護に向けて、今後も私たちは働きかけ続けていきます。
ジェイムズ・クラーク・ロスがロス海を発見してから175年目となる今年、この遺産が保護区指定されたことに、ロス家一家も最大の喜びを感じております。保護区指定を目指して懸命に取り組んでこられた活動家や組織の皆さま、そしてそれを支えてくださった百万を超える世界中の市民の皆様のおかげです。
科学者以外は、誰もが「30%なんて無理だ」と考えました。ですが、100万人のメンバーの「声」を武器にして、Avaazコミュニティは交渉の場に乗り込み、日本をはじめとする主要な妨害国を打ち負かしました。
交渉会場では、パラオ共和国の主張を支援したり、立場を決めかねていた主要国代表と直接ミーティングを行ったり、メディアを味方につけたりすることで、結果的には交渉参加国の89%が「海洋の30%の保護区指定」に賛成票を投じるという、大勝利となったのです!
私たちを応援してくれた、世界中の100万人ものAvaazメンバーの皆さまに、勇気をもらいました。
汚染や乱獲など、海をめぐる深刻な問題について、なんとかしたいと考えたAvaazコミュニティは、オバマ大統領がハワイ沖に「巨大な」海洋保護区の設置を検討していることを聞きつけ、保護区設置を促すキャンペーンを発信、100万人ものメンバーが署名した上、多数のメンバーがメールやSNSでメッセージを送りました。
また、オバマ大統領の決断をさらに促すため、Avaazは主要会議に署名やメッセージを提出したり、子どもたちと一緒に海洋保護を求めるユニークなデモを開催したり、妨害を試みる組織の影響力を弱めるために働きかけたりしました。その後まもなく、オバマ大統領は保護区計画に署名、法律として成立させたのです。
署名してくださった130万人の皆さま、メッセージを送ってくださった何万人もの皆さま、皆様の声はホワイトハウスに聞き届けられ、保護区設置を実現する上で大きな力となりました。
強力な影響力をもつエドゥアルド・クーニャ下院議長を政界から追放するのは不可能だと、内部関係者はおろかジャーナリストまでもが、私たちに忠告しました。でも、Avaazコミュニティはそれに屈することなく、130万人以上ものメンバーが、クーニャ議長の議員資格を剥奪するようブラジル議会の倫理委員会に求めました。
これに対して、クーニャ議長支持派らが妨害を試みましたが、Avaazは議会に直接署名を提出、また多数のメンバーが立場を決めかねていた議員らにメールやSNS、電話を通じて訴えるという手段に出ました。さらに、クーニャ議員をかばう官僚のことも白日の下にさらしました。そして、クーニャ議長は辞職に追い込まれ、8年間は選挙への出馬を禁止されることになったのです。さらに続報です。先週、クーニャ議長はついに逮捕されました!
世論の圧力がなければ、成功はなかった。皆さまにお伝えしたい。ありがとう、そしておめでとう。
米農業バイオ技術大手モンサント社の除草剤「グリホサート」は、世界中で使用され、同社の主力収入源となっています。ところが、「グリホサート」について国連のがん研究機関が発がん性の疑いを指摘、これを受け、150万人ものAvaazメンバーが使用禁止を訴えました。
欧州では、「グリホサート」の使用期限が15年間延長されようとしていましたが、Avaazが欧州各国の政府に署名を提出、さらに多数のメンバーが使用禁止を訴える緊急メッセージを送りました。土壇場で、15年の延長は却下され、欧州委員会は、新たな研究が実施されるまでの暫定的な延長に短縮せざるを得なくなったのです。「グリホサート」の使用禁止を勝ち取るまで、Avaazは引き続きこの取り組みを強化していきます。
Avaazのキャンペーンをきっかけに、グリホサートについての一般の意識や関心が高まりました。それは、欧州議会議員としてこの課題に取り組む上で、大きな支えでした...引き続き、一緒に取り組みましょう。
シリア難民にとって困難な状況が続く中、Avaazメンバーは、国連の難民会議にシンプルで美しく、力強いメッセージを届けました。「The World ♥ Refugees(世界は難民を愛している)」と伝えるために。
まず、私たちはこのメッセージキャンペーンに集まった大勢のメンバーの署名を、国連事務総長と国連難民機関代表に提出しました。さらに、集まったメッセージや写真を、難民会議会場の入り口の上にある大きなスクリーンに映し出しました。世界中から届けられた愛と思いやりにあふれる、「難民歓迎」のメッセージが、交渉国代表を迎えたのです。
難民危機への公正で人道的な対応を求めるAvaazキャンペーンに、世界中から120万人もの人々が署名したことに、心を動かされました。各国代表がこのメッセージを受け止め、それぞれの政府が広く難民を受け入れ、難民の家族を法的に認めるようになることを願っています。
アイスランドの悪名高き富豪で、捕鯨会社社長のクリストヤン・ロフトソンは、何年にもわたって、絶滅危惧種である巨大なナガスクジラを何百頭も捕獲してきました。
「これ以上は許さない!」と誓った私たちAvaazメンバー100万人は、他団体と連携してオランダ政府に圧力をかけ、同社によるオランダの港の使用を禁止させました。続いて、ドイツのAvaazメンバーも、同社によるドイツの港の使用を禁止させました。さらに私たちは、同社の船籍が登録されていたカリブ海地域においても、マスコミと政界の両方でこの問題を取り上げるよう強く働きかけました。数年にわたるこれらのプレッシャーを受け、ついにロフトソン社長は捕鯨を中止したのです!
歓迎すべきロフトソン氏の決断。Avaazコミュニティによるグローバルな圧力が、大きな役割を果たしたことは間違いありません。
農業バイオ大手モンサント社は、南米アルゼンチンに巨大な工場をあと少しで建設するところでした。けれど、建設予定地の住民は大反対、Avaazも彼らの抗議運動に加わりました。
Avaazは地元住民と共に、一軒一軒を訪問して町の人々に出会ったり、世論調査を実施して強力な地元の反対世論を掲げたり、建設に反対の市議会議員の当選を支援したりしました。また、法廷ではモンサント社を相手に闘い、地元の抗議運動には世界中のメンバーの署名を届け、彼らの活動を応援しました。結果、モンサント社は、この計画をあきらめざるを得なくなったのです。
今日、長い闘いの末に勝ち取ったこの勝利を、グローバルムーブメントAvaazと共に祝福します...ここから出て行く以外に、モンサント社に選択の余地はありません。
人権侵害が度々指摘されてきたサウジアラビア。中でも、同国によるイエメンの学校や病院への空爆という深刻な人権侵害を受け、欧州では対サウジ武器輸出の禁止を求める声が高まりました。
影響力あるサウジのロビイストに押されて、判断を躊躇(ちゅうちょ)していた欧州連合(EU)議員に対して、74万人のAvaazメンバーが対サウジ武器禁輸を求めキャンペーンに署名、さらにメールや電話で大量のメッセージを送りました。そしてついに、欧米の議会がサウジアラビアへの武器禁輸法案を可決するという、史上初の快挙が成し遂げられたのです!今度は、欧州の他の国々にも、この画期的先例に倣うよう働きかけていきます。
スコットランドやフランス、イエメンなどから、対策を求める電話が鳴り響きました。欧州議会にこのメッセージを伝える上で、Avaazは重要な役割を果たしました。
何もかも失い、絶望的状況の中、ギリシャにたどり着く数千もの難民の家族。そんな彼らに援助の手を差し伸べてきたのは、ギリシャの島々に住む漁師や年金受給者たちでした。これに感銘を受けたAvaazメンバーのアルクミニさんはキャンペーンを立ち上げ、メディアでは報じられないこれらの英雄たちにノーベル平和賞を贈るよう呼びかけました。
キャンペーンには60万人以上ものAvaazメンバーが署名、世界的に著名な 学者230名がノーベル賞委員会に提出したギリシャ島民を候補者とする公式推薦状は、デズモンド・ツツ元大主教も支持しています。思いやりと人間らしさは、恐怖に打ち勝てるということを教えてくれるこのストーリーは、 米CNN や英BBC などの世界的なメディアでも取り上げられました。
恐怖と差別感情が社会を脅かし、欧州各地でフェンスが張り巡らされる今、Avaazメンバーによるこの大規模な運動は、人間性に訴える声を世界中に響き渡らせました。
ソマリアでの女性器切除(FGM)の全面禁止を求めるキャンペーンには、100万人以上ものAvaazメンバーの署名が集まりました。
でも、その上ソマリアの女性参画・人権発展担当大臣をはじめ、外務大臣、さらには首相までもが署名してくれるとは、思いもしませんでした!これらのリーダー、そしてユニセフやFGMの被害者と連携して取り組んだこのキャンペーンにより、98%のソマリア女性に強制されてたFGMは、法的に禁止される見通しとなったのです。
立法や支援活動、教育やコミュニティでの取り組みを通じて、ソマリアで女性器切除を禁止することを約束します。
グアテマラ内戦時、性奴隷として搾取された女性たち。彼女らのうち勇敢な14名が数十年間の沈黙を破って元軍人らを訴えました。
法廷で彼女らを迎えたのは、4万人以上もの中南米のAvaazメンバーによるメッセージ。愛の力で、彼女たちの心を支えました。裁判では、勇気を持って立ち上がった14名の女性たちが勝訴、同国で初めて、人道に対する罪で元軍人らに有罪判決が下されたのです!
支援のメッセージは、本当に嬉しかったです。自分は一人ではない、ということに気付きました。世界中の人々が私を支援していると知った時、もう自分を隠さなくてよいのだと思いました。
安全な地を求め欧州に到着したシリア難民の子どもたち。彼らのうち数千人が、欧州で親や保護者から離れ離れとなってしまい、人身売買の標的となっています。そんな子どもたちを見つけ出し、法的援助を提供、欧州で安全に暮らせるようにするため、弁護士費用として寄付を募ったところ、4万人のAvaazメンバーの皆さまからご支援が集まりました。
すでに多数の子どもたちが救出されています。先日は、3人の少年がロンドンに到着、数ヶ月ぶりに家族との再会を果たしました!
この感謝の気持ち、とても言葉では伝えきれません。心から、本当にありがとうございます。
2015年大晦日の夜にドイツで起きた女性に対する集団暴行事件を受け、差別感情や排他主義が広がりました。これに対して、難民の男性たちは道ゆく女性たちに花を手渡して、女性への敬意を表しました。
その行為へのお返しとして、また連帯と歓迎の意思表示として、今度はAvaazの女性メンバー100人が、暴行事件の起きたケルンの街頭で難民たちに花を手渡しました。この様子を写した動画は、インターネットでも大きな話題となったのです。
平和のしるしとして、難民の男性たちは、女性たちに花を手渡しました。Avaazメンバーとして、この気概ある行為にお返しをしたいと、憎悪には憎悪でなく人間らしく応じることを示したいと思いました。
中国の玉林(Yulin)市で、毎年開催される「犬肉祭」では、食肉用に何千匹もの犬が撲殺されたり、時には生きたまま茹でられたりしています。Avaazコミュニティは、今年こそは「もうやめて!」と訴えました。
Avaazは動物愛護団体と連携して、「犬肉祭」中止を求める過去最大のオンラインキャンペーンを展開、中国の国内外から300万人もの署名が集まりました。署名は、中国政府ならびに世界各国の中国大使館に届けられました。また、Avaazが実施した世論調査では、多くの中国市民も「犬肉祭」に反対していることが明らかになりました。玉林市当局は、この訴えを受け止め、「犬肉祭」を二度と開催させないことを約束しました。
玉林市当局、ならびに関係行政機関は、早急に再発防止に取り組みます。
ギリシャのチプラス新首相が、ベルリンにてドイツのメルケル首相を訪問していた時、二国間の関係改善とギリシャ経済危機への確かな支援を求める私たちAvaazのキャンペーンは、キスと一緒に届けられました。そのキスとは、両首相が会談していた建物のすぐ前で繰り広げられたキス・マラソンのことです。
このイベントは欧州だけでなく世界中で報道され、その上チプラス首相本人からも、このイベントに励まされたとのツイートをもらいました。さらにAvaazは、トマ・ピケティ氏、ジェフリー・サックス氏、ハイナー・フラスベック氏、ダニ・ロドリック氏、サイモン・レン・ルイス氏という世界的に名高い経済学者の方々に、公開書簡という形でギリシャの債務免除を提言してくれるようお願いしました。この公開書簡については、記事が5000本以上も書かれ、世界各国で大きく報道されました。これはドイツでの議論を変えるきっかけとなったのです。
メルケル首相との協議の際、ベルリンに集まったギリシャ・ドイツ両国の市民には、励まされました。
絶望的状況の祖国から逃れ、安息の地ヨーロッパを目指すため、命の危険を冒して海を渡る難民たち。次々と押し寄せる彼らを目の当たりにしたAvaazコミュニティは、すぐさまアクションを起こしました。
まず、地中海でもっとも効果的な援助活動を行っていたNGO「マイグラント・オフショア・エイドステーション(MOAS)」に50万米ドル(約6000万円)の寄付金を提供しました。同NGOは2015年、7千人以上を救出しています。さらにAvaaz独自の援助活動も展開、 着の身着のままで難民の人々が到着するギリシャの島々に、寝袋や医療用品、おむつなどの緊急援助物資を届けました。キャンペーン詳細は、クリックしてご覧ください。
Avaazコミュニティの一員として、私たちは闘います。政府が難民に対して「NO」を突きつけるのなら、排他的で差別的な対応を変えるために働きかけます。どうすれば世界は「より良い場所」になるのか、私たちは一緒に考えて行動を起こし、変化をもたらしてきました。「より良い世界」とは、難民を閉め出すのではなく、彼らに向き合い励まし、一緒に喜び合えるような場所です。
2016年は、世界各地でテロ攻撃が繰り返され、多くの人々が犠牲となりました。でもその度に、私たちは毅然と応えたのです。「世界は分断されない」と。
世界中の至る所から、多数の連帯のメッセージが届きました。Avaazチームはこれらのメッセージをつなぎ合わせ、ひとつの巨大なポスターをつくり、フランスのニースとサン=テティエンヌ=デュ=ルヴレをはじめ、ドイツのミュンヘン、アフガニスタンのカブール、イラクのバグダット、ソマリアのモガディシュに至るまで、世界各地の町に貼りめぐらせました。これらの町の住民は、連帯を掲げて皆で集まるチャンスにも恵まれ、この暗い時にこそ、「互いに関わり合っている」この素晴らしさを感じたのです。
このような暗い時代にこそ、私たちは恐怖に身を任せてしまってはなりません。それは、テロリストの勝利を意味するからです。「分断」を拒み、「この生き方を変えはしない」と一致団結すれば、テロリストの勝利は不可能です。
難民危機に積極的に関与しようとしない欧州連合(EU)に、世界中のAvaazメンバー120万人が、画期的な難民支援を求めて署名しました。署名は、各国の政府高官、ならびに欧州委員会や欧州議会の影響力をもつ議員らに提出されました。また、6万5千人のメンバーが関係国の大臣にメッセージを送信しました。
難民危機をめぐる交渉は数週間も停滞、その原因をつくり出しているのはポーランド、オーストリア、スペインであることが明らかになると、Avaazメンバーはこれらの国の大臣に電話で訴えました。また、シリア市民がスペインの大臣に難民支援を直接お願いする動画(Avaazのボランティアが製作)は、さまざまなメディアでも取り上げられました。シリアの難民男児アイラン・クルディ君の遺体がトルコの海岸に打ち上げられた悲しい事件を受け、Avaazはアイラン君の叔母をブリュッセルに呼び寄せ、欧州の各国代表に直接訴えてもらい、またAvaazメンバー120万人の署名を提出してもらいました。感情のこもった彼女の言葉に、皆が心を揺さぶられました。EU外務・安全保障政策担当上級代表も、彼女の言葉に「心から注目」するようにと呼びかけました。
私たち皆に願うこと...それは、私たちが聞いたこれらの言葉に、今日、心から注目することです。午前中ずっと、これほど大切な言葉は無いと感じていました...
おびただしい数の民間人が犠牲となった、2014年のガザ侵攻を受けて、 200万人近いAvaazメンバーがキャンペーンに署名、大手企業6社に対し、イスラエルによるパレスチナの軍事占拠から利益を得ないよう訴えかけました。
メンバーたちはそれ以外にも、これら6社のCEOにメッセージを送ったり、ロンドンからパレスチナのラマラに至るまで世界各地で抗議集会を主催したり、政府高官や企業の役員と協議を行ったりしました。また、これらの企業との関係を断ち切るよう、各国政府にも働きかけました。国際社会の圧力に押され、6社のうち3社が違法入植地ビジネスから手を引きました!自由と平和を求めるこの闘いに、この戦略は、大きな効果をもたらしています。
200万人ものAvaazメンバーが、占領地ビジネスへの投資を停止するよう企業に訴えたことで、この抑圧の終結を求める世論が主流になりつつあることを示しています。
バングラデシュで起きた縫製工場「ラナ・プラザ」ビル倒壊事故。ここから商品を調達していたアパレル大手のひとつ伊ベネトンは、被害者への補償金の支払いを徹底的に拒否し続けていましたが、私たちは、ついに同社を説得することに成功しました!キャンペーンの一環として、私たちは100万人の力強い署名を提出、ソーシャルメディアを通じ大量のメッセージを送信、ベネトン本社前に意見広告の看板を設置、さらに同社幹部に熱心に訴え、丁寧な交渉を続けてきました。
結果ベネトンは、新たな補償制度に110万米ドル(1億円超)の支払いを約束しただけでなく、その決断を促したAvaazに感謝の意を伝えてくれたのです。この後まもなく、補償基金の資金はすべて確保され、被害者と遺族の生活を大きく変えることになったのです。
ラナプラザ信託基金に110万米ドルを拠出したことをお知らせ致します...ここに至るまでの過程において、皆さまは有益かつ重要な役割を果たしてくださいました。
パリとベイルートで発生した同時テロ事件。それぞれの街の市民に、「世界はあなたたちと共にある」と伝えるため、Avaazメンバーは何千ものメッセージを送りました。
団結と希望を心から願うこれらのメッセージはポスターに印字され、街中の至る所に掲げられました。それは、米大統領選候補のドナルド・トランプやフランスの極右政党党首ルペンが煽る憎悪や恐怖、分断をかき消すほどの大きな力となったのです。
「分断」か「団結」か。過酷な悲劇を経験した社会は、この2つの間で揺らいでいました。そんな時、Avaazコミュニティは堂々と力強く一致団結、愛の力で暴力や偏狭な考えに立ち向かったのです。
憎悪の罠に、陥ってはなりません。私たちは団結します。それこそが最高の勝利なのですから。
ペルーに広がる、この地域固有の熱帯雨林を守るため、もう20年もの間、現地の環境保護団体や先住民グループは活動を続けてきました。その重要な最終局面で、活動家たちはAvaazコミュニティに、「国際世論の注目」という光をこの問題に当てるため、協力を求めました。
そこでAvaazは、熱帯雨林一帯を保護するための法案可決を求めるキャンペーンを展開、大勢の署名を集めました。また、ペルー首相のTwitterやFacebookは、Avaazメンバーからの大量のメッセージで埋め尽くされました。そして署名提出から数日後、首相は #SierraDelDivisor(シエラ・デル・デヴィソル)を国立公園に指定したのです!
ペルーのマニュエル・プルガル・ビダル環境大臣は、「政府に訴えかけたペルー、そして世界中の100万人以上もの市民の声」が、この決断を後押ししたと述べました。これからは、この熱帯雨林と、そこに生息する絶滅危惧種の生物たちは、守られていくことになったのです。
ペルー、そして世界中の市民社会が参加したことで、ついにこの取り組みは実を結びました。特に、Avaazに感謝の気持ちをお伝えします。シエラ・デル・デヴィソルを守り続けていくための基本計画を、これからは市民社会、政府、企業、地域社会が連携してつくっていきます。
南アフリカ共和国の学校で起きた、恐ろしい集団レイプ事件を受け、同国のAvaazメンバー2万4千人が署名を通じて大規模な学校改革を要求、また他の団体とも協力して、南アフリカの教育省と変革に向けた話し合いを始めることに成功しました。
教育大臣は、キャンペーンで要求した事項すべてを実現させると約束してくれました。それには、全教師を対象に、価値観、市民権、人権についてのトレーニングを受けさせることも含まれます。
オンラインキャンペーンに市民2万5千人以上の署名が集まったことからも見てとれるように、アクションを求める声は、ますます高まっていました。基礎教育省の最優先事項は、生徒にとって常に安全な学校環境を提供することと、すでにこの分野で行われている取り組みの上に、今回の公約内容を組み込むことです。
イタリア各州の政治家たちを奮起させ、イタリア海岸沖での油田採掘計画を中止するようレンツィ首相に進言する。そんなこと不可能だと、誰もが口を揃えました。それでも、Avaazコミュニティは、「No Triv(採掘にNo)」という素晴らしい運動と協調してキャンペーンを展開、9万人以上の市民による署名を提出しました。結果、沖合油田採掘を進めるには国民投票の手続きを経てイタリア国民の審判を仰ぐことが必要なのだと、10の州議会にて説得することに成功したのです。このような国民投票はイタリア史上初です!
国民投票の結果と世論に押されて、イタリア政府は 方針を撤回、キャンペーンの要請をほとんど受け入れ、新たな沖合油田採掘は阻止されたのです。続いて行われた、稼働中の油田採掘中止についての国民投票は、基準投票数を満たさなかったものの、投票した市民150万人の圧倒的多数である85%が採掘に反対したのです!
今日さまざまな国際組織のおかげで、沖合油田採掘への反対運動は、一地方の孤立した闘いではなくなりました。イタリアの海と海岸すべてを巻き込んだ、よりずっと広範な闘いとすることができたのです。
モロッコで二人の女性が、ドレスを着ていたことを理由に攻撃を受け、その上裁判にかけられました。これに強い憤りを感じたAvaazメンバーがキャンペーンを立ち上げましたが、女性の選択の自由を守るためのこの訴えには数週間で3万人近くの署名が集まりました。
Avaazのメディアチームは世間の注目を集めることに成功し、まもなくソーシャルメディアは、キャンペーンを支持するモロッコ人男性のドレス姿の写真であふれかえりました。地方裁判所での判決の日には、裁判所の外でデモが平和的に行われました。やがて女性二人には無実の判決が下され、逆に女性を攻撃した人たちが今度は裁判にかけられたのです!
世論が大きく動いたからこそ、ドレス着用を非難された女性たちは、今日自由を勝ち取ることができたのです。
国際サッカー連盟(FIFA)の複数の幹部が汚職事件で逮捕されたことを受け、Avaazはすぐさまアクションを起こしました。FIFAのゼップ・ブラッター会長の辞任を求めるグローバル・キャンペーンを展開すると同時に、翌日にはFIFA総会が開催されるスイスのチューリッヒにチームを派遣、会長の登場を待ち構えるメディアを前に、つくりものの牢屋を設置し、ブラッター会長に扮したスタッフを収容することで、同氏の辞任を訴えたのです。
この映像は世界41カ国のテレビで伝えられ、新聞やオンラインニュースなど、数百の報道機関でも報じられることとなり、同氏が引責辞任すべき立場にあることを世界に印象づけました。ブラッター氏が辞任の意向を表明したのに続き、2022年ワールドカップ(W杯)開催国カタール当局からは、スタジアム建設に絡む奴隷労働問題について話し合いの場を持ちたいとの招待がありました。
インド軍は、年老いて役に立たなくなった軍馬や軍用犬を密かに殺処分にしています。これらの動物が、長年忠実に危険な戦闘地での任務についていたにもかかわらずです。大勢のAvaazメンバーが、インド動物福祉委員会と共に、これら忠実な動物たちに第二の人生を与えるよう国防省に訴えかけました。
さらに、多数のメンバーがメールを国防省に直接送信、中には引退した軍用犬を引き取りたいと申し出る人もいました。キャンペーン開始から数週後、インド動物福祉委員会のもとに、適切な軍用動物引退後プランを策定するよう、インド軍から依頼が来ました。国防省はそのための予算も確保し、「人道的安楽死」という残酷な方針はもう止めることを公式に発表したのです!
キャンペーンに署名するだけでなく、わざわざインド政府宛にメールを送ってくれた皆さま。本当に感謝しています。ありがとうございました。
ベネチアでは、市街地中心部に大型客船を入港させたい開発業者とクルーズ客船運航会社が、街の景観を損なう上、環境破壊の恐れもある新たなコントルタ運河の建設を計画していました。そしてこの計画の最終承認は、イタリア政府にかかっていました。そこでAvaazチームは、政治集会でベネチアを訪れたレンツィ伊首相のもとに直行、運河建設に反対するおよそ10万人の署名を手渡しました。
その後ベネチアの街頭で行われた抗議デモには数千人が参加、コントルタ運河建設計画は、ついに白紙撤回されることになったのです!
ベニス、そしてこの都市を囲む水を守ります。
壊滅的な被害をもたらしたネパール大地震の直後、Avaazコミュニティは団結して250万米ドル(約2億5千万円)もの寄付金を集め、被災地で活躍する十数の団体に提供。これらの団体は、被害がもっとも深刻な各地域に、避難用テントや医療支援、援助物資を届けました。
Avaazコミュニティの寄付で調達した援助物資は、交通の便が悪く援助が届きにくい地域を含め、壊滅的な被害を受けた農村にいち早く届けられたのです。
ネパールでは余震が続き建物が倒壊する中、Avaazは私たちの話に耳を傾け、状況の深刻さを理解し、資金を調達してくれました。それも24時間以内に。すぐさま決定を下し、アクションを起こす援助のあり方に目を見張りました。
国連の次期人道問題担当事務次官に、この職務にふさわしい人物とはほど遠い、英国の保守党議員アンドリュー・ランズリー氏が候補者として挙げられていることが報じられ、私たちは直ちにキャンペーンを発信、人選の透明性と同氏が候補者であるべき理由を明確にするよう求めました。
キャンペーンでは、フィナンシャル・タイムズ紙の一面に意見広告を掲載したり、国連幹部と協議したり、現役の国連職員へのアンケートを行ったりしました。また、ランズリー氏を指名しないよう潘基文(パン・ギムン)国連事務総長にも働きかけました。その結果、無事、国連事務総長はこのポストへのランズリー氏の立候補を却下しました。
そこで、キャンペーン団体Avaazが参戦しました。ランズリー氏への推薦を取り下げるよう、キャメロン氏に訴えるキャンペーンには、7万人の英国市民が署名、さらに1万6千人が国連事務総長にランズリー氏の立候補を却下するよう求めるメッセージを送りました。この取り組みが、実際に功を奏したようです。
気候対策を求めるデモを開催する際、主催者がロンドン市警に交通規制を依頼したところ、自己負担で高額を支払い、民間の警備会社を雇うよう言われました。そこで、Avaazコミュニティはすぐさまアクションを起こしました。
「デモの民営化」に抗議するキャンペーンには6万人以上の署名が集まり、デモ主催者が警察に提出しました。この件はメディアでも大きく報じられ、ロンドンのボリス・ジョンソン市長も警察対応に疑問を呈するなど、警察に適切な対応を求める圧力はますます高まりました。デモを数日後に控える中、警察はそれまでの主張を撤回、交通規制担当を派遣することに同意しました。民主的な表現を行う私たちの権利は守られたのです。
Avaazのおかげで、誰もが自由に抗議運動を行えるという民主主義の権利は守られました。キャンペーンが実を結び、デモのための交通規制に民間会社を雇う必要はなくなったのです。極めて重要な局面で、警察当局に立ち向かうために必要だった「世論の支持」を、Avaazが一緒に集めてくれたからです。
メキシコ議会では、企業による水質汚染を容認し、しかも汚染に関する学術調査は違法化するという、とんでもない法案の成立が、水面下で着々と進められていました。
これを聞きつけた私たちは、すぐさまパートナー団体と共に大規模キャンペーンを展開、多数の署名を集めたり、街頭で抗議デモを行ったり、これについて取り上げるようメディアに働きかけたりなど、議員らが無視できなくなるほどの注目を集めました。その後の議会投票で同法案は否決され、メキシコの水の安全は守られることになったのです。
法案の存在を周知させ、議員に圧力をかけるよう人々を動かす上で、Avaazキャンペーンは重要な役割を果たしてくれました。実際に法案を阻止できるとは、思いもしませんでした!
ドイツの右翼団体「ペギーダ」による反移民運動の高まりを受け、Avaazメンバーは一致団結、恐怖心を煽るこの醜い態度に、愛でもって対抗しました。
私たちがしたこと、それは異文化を持つ友達、異なる宗教を信仰する友達と一緒に写した写真を貼り付けた「友情の壁」をつくり、ドレスデンとベルリンで行われた集会で掲げたことです。このキャンペーン「#MitDir(あなたと共に)」は、SNSを駆け巡りました。分断を煽る「ペギーダ」の主張に対して、これは非常に効果的でした。キャンペーンが最高に盛り上がったのは、ブランデンブルグ門周辺で行われた、多様性を歓迎する1日がかりのイベントです。詩人や歌手、ミュージシャンなども参加し、皆で共に同じ人間であることを祝福した、すばらしい1日となりました。
#MitDirが伝えるメッセージは、「異なるドイツを支持する」ということです。それはつまり、様々な視点を認める国であり、話し合いを尊重する国、そして対立し合うのではなく、力を合わせて築かれた国を支持するということです。
パリのAvaazメンバーが思いついた、素晴らしいキャンペーン・アイデア。それは、2015年末に開催の国連気候サミットに先駆け、「二酸化炭素ゼロ」を象徴する「ノーカーデー」の実施です。
Avaazチームの支援を受け、メンバーたちはキャンペーンを発信、その数時間後、パリ市役所から電話があり、「ノーカーデー」の9月実施が約束されたのです!しかも、昨年9月の実施に続き、「ノーカーデー」は今年も実施されました。
署名や全てのメッセージが、パリ市長に「ノーカーデー」の実施を促しました!2015年パリ・ノーカーデーは開催決定。世界の良き先例となる、見事な歴史に残る1日にしたいと思います。
パリ中心部で起きた、風刺週刊紙「シャルリー・エブド」本社襲撃事件。Avaazはその数時間後、テロ行為には一致団結して愛と希望でもって応えるよう、フランス市民に呼びかけるキャンペーンを立ち上げました。
わずか数時間以内に、フランスのキャンペーンとしては最多の80万人を超える署名が集まり、私たちはこれをパリで開催された連帯の行進 #JeSuisCharlie(私はシャルリー)で掲げました。
シャルリー・エブド襲撃事件は、2つの感情を呼び起こしました。ひとつは、理解しがたい無意味な行為に対する衝撃。もうひとつは、自分たちの価値を守りたいという思いです。Avaazや連帯の行進のおかげで、大勢の人々が共通の思いを抱き、また恐怖心を払拭するには、Avaazが掲げる「集団としての対応」が重要であることに気がつきました。
ブラジル政界にはびこる汚職を追放するための、18ヶ月にわたるキャンペーンは、ついに実を結びました。「選挙時の企業献金は違憲である」との判決が出たのです!
この間、汚職一掃の取り組みが忘れられてしまわぬよう、Avaazメンバーたちは、ソーシャルメディアや街頭で活動を続けました。キャンペーンの一環として、最高裁判事に対して訴訟を起こすと言って圧力をかけたり、選挙での買収行為を阻止するよう法務省に大量のメッセージを送ったりしたこともあります。これらすべての活動が、成功につながったのです!
熱帯雨林アマゾンの一帯1億3500万ヘクタール(フランスの2倍!)を、世界最大の環境保護区に指定するよう求めるキャンペーンには、およそ100万人のAvaazメンバーの署名が集まりました
またブラジル、ベネズエラ、コロンビア政府に、この保護区計画への支援を訴える大規模キャンペーンを強化するため、7万8千人もの皆さまからご寄付が集まりました。ご寄付をもとに、まずは、これら3カ国の先住民リーダー25人に集まってもらい、アマゾン保護区計画実現に向けた地域・国際戦略について話し合いました。異なる先住民族によるこのような協議は、初めてのことです。今後は、彼らと密接に連携、3カ国にまたがる自然保護区の設置を強力に後押ししていきます。専門家によると、もしこの取り組みが成功すれば、横行する森林伐採に歯止めをかける、大きな一歩となるそうです。
私たちの未来について話し合うため、初となるアマゾン先住民リーダーによる協議を企画するなど、無条件にご支援くださったAvaazの皆さま、ありがとうございます。私たちの声を政府に届けるために、心から関心を持って誠実に耳を傾け、私たちを対等に扱ってくれたAvaazは、本当の友人でありパートナーであると感じています。
オーストラリアのトニー・アボット首相は、「シリア難民は救済しない」と明言しましたが、同国のAvaazコミュニティは、この発言を受け入れませんでした。難民救済を訴えるAvaazキャンペーンには、大勢のメンバーが署名、結果、2万人の難民を新たに受け入れるという、画期的な目標が打ち出されたのです。
この問題はメディアでも大きく報じられ、またAvaazメンバー数千人は、各自治体の事務所にも直接電話で訴えました。その後、豪政府は、シリアとイラクから新たに難民1万2千人を受け入れ、また国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に4千4百万豪ドルの支援金を拠出したのです。初めて難民に認定されたシリア人一家は、すでに同国で新たな生活をスタートさせました。
絶望的状況の祖国を逃れ、欧州に到着した難民たちを前に、人々は扉を閉ざしました。そこでAvaazは、欧州全土のボランティア・ネットワークを立ち上げました。
6600人以上ものメンバーが、このネットワークに参加、ギリシャやマルタ島、イタリアでは、船で到着した難民の家族が、地元に溶けこめるよう取り組みました。ドイツやフランスでは、快く難民を迎え入れ、自宅に受け入れたメンバーもいます。また英国では、シリア難民が新たな地に無事定住できるよう支援しました。
欧州各国が国境を封鎖、移民排除に向けて動き出したのを目の当たりにして、ボランティア参加を決めました。全ての人間にとって「連帯」は不可欠であり、真の「連帯」とは、人と人との間にこそ生じると信じています。
2014年はじめ、私たちコミュティは大きな目標を掲げました。大勢の市民でニューヨークの街頭を練り歩き各国首脳に気候対策を訴える、史上最大規模の気候ムーブメントを巻き起こすという大胆な計画です。9月21日、その計画は現実のものとなりました。
当日、40万人以上もの市民がマンハッタンの街を歩き、また世界各地で開催された2千以上のデモやイベントにも、数十万人の市民が参加しました。世界中のメディアも、これらを大きく報じました。18名の閣僚も参加したニューヨークのマーチでは、Avaaz代表のリッケン・パテルが、全世界でクリーン・エネルギー100%を実現するよう求める200万人の力強い署名を、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長に手渡しました。
その後の国連サミットでは、各国代表の多数が、マーチや温暖化防止を求める世論について言及しました。バラク・オバマ米大統領は、「マーチに参加して歩き続ける人々の訴えに、私たちは応えなければならない」と述べました。サミット閉幕後も数ヶ月にわたり、温室効果ガス削減目標をさらに高く設定し、またクリーンエネルギー100%の世界を築くという素晴らしい目標を尊重するよう、各国政府に訴えかけました。もっと詳しくご覧になりたい方は、こちらをクリックしてください。
オンラインキャンペーン団体Avaazの組織力も追い風となって、気候マーチには、かつてないほどの参加者が集まりました。
ブラジル議会は、新たなインターネット法案採択に向けた審議を開始。これを受け、元文化大臣で歌手のジルベルト・ジルはAvaazのサイトからキャンペーンを発信、「ネット中立性」を守るよう訴えました。
33万人以上ものブラジルのAvaazメンバーがこれに署名、さらに多数のメンバーが国会議員にメールやFacebookで大量のメッセージを送ったり、直接議員事務所に電話をかけ、審議の結果次第で次の投票を誰にするか決めると言って働きかけたりしました。
カギを握る上院議員10名に署名を提出した後、ブラジル上院は全会一致でインターネット法案「Marco Civil da Internet」を可決しました。全てのネット利用者に平等なアクセスを約束した、世界一進歩的な法律が成立したのです。
市民社会の力が生み出したこのムーブメント。Avaazコミュニティは、目に見える形で法成立を後押ししたのです。
度重なる言い逃れや先延ばしを繰り返した後、欧州連合(EU)執行部は、ついに温室効果ガスを「少なくとも」40%削減することに合意しました。この一言は、地球を救うため世界が競って取り組む中、非常に重要な意味を持ちます。2015年のパリ気候会議で各国首脳がどれだけ野心的な削減目標を打ち出すことができるのか、それは今この時点でどの程度の削減目標を設定できるかにかかっているからです。
多数の団体と協力し、Avaazメンバーは各国首脳にメッセージを送り、世界各地で気候に関する世論調査を実施し、また、ポーランドでは新聞に強力な意見広告を掲載し、さらに、トマ・ピケティ(Thomas Piketty)氏をはじめとする経済学者がフィナンシャル・タイムズ紙でアクションを呼びかけるなど、様々な取り組みに力を尽くしてきました -- これらすべてが、真のインパクトを与えています。
数年間、ヨーロッパの気候対策は後一歩というところで失敗してきましたが、指導者たちは今再び、温室効果ガス削減を最優先事項に掲げています。
「明日ではなく、今すぐ対策を取るよう各国首脳に求める圧力を高めるため、Avaazの運動に参加した何百万もの人々に感謝します … 市民の支援無しに、気候変動を阻止することはできないでしょう。だから、これからもこの取り組みを続け、必要なときはいつでもアクションを!」
レイプ被害を受けた16歳の少女アミーナさんは加害者との結婚を強いられ、自殺に追い込まれました。この事件を受け、120万人のメンバーがキャンペーンに署名、「レイプ加害者は未成年の被害者と結婚すれば、その罪を問われない」としたモロッコ刑法第475条の廃止を求めました。
法改正をめぐる投票日前日、Avaazはモロッコ国会の議長に署名を直接提出、その後、モロッコ議会は同刑法の廃止を投票で決定したのです!
皆さまのおかげで、すばらしい勝利を勝ち取り、重要な一歩を踏み出すことができました。素晴らしい連帯行動を起こしてくれたAvaazチームとメンバーの皆さまに、祝福と感謝の気持ちをお伝えします。
タンザニア政府はこの20年間、先住民族であるマサイ族を、先祖伝来の地から強制的に移住させようとしてきました。裕福な中東の王族が、ここで貴重な野生動物を狩猟できるようにするためです。
そこでAvaazは、メンバーの皆さまからのご寄付をもとに、地元紙に意見広告を掲載、またCNNやアルジャジーラにも働きかけ、この問題を現場から報じてもらいました。一方、マサイ族の長老たちは、首相官邸前にテントを張って3週間にわたる抗議デモを続けましたが、Avaazはこれも支援しました。タンザニア政府が公約を破り、再び強制移住に向けて動き始めていることが明るみに出ると、Avaazはすぐさまキャンペーンを発信、230万人の署名を集めました。さらに、ソーシャルメディアでも展開したキャンペーンに押され、タンザニア大統領はTwitterで「政府がマサイ族を先祖伝来の土地から強制退去させること二度とない」と約束するに至ったのです。
その後、 Avaazはマサイ族が先祖の地に暮らし、周辺の環境保護にも取り組めるよう、新たな保護区指定に向けた活動初年度の資金も提供しました。そして今、雇用機会の上昇や健康の向上に恵まれ、またクリーンエネルギー設備の設置や野生生物の保護にも取り組むなど、マサイコミュニティは変容しつつあります。この地域には、ゾウやキリンも戻ってきているんですよ!
ンゴロンゴロ自然保護区の各市民団体とマサイコミュニティを代表し、先祖伝来の地に暮らし続けられるよう、さまざまな方法で支援してくれたAvaazに、心からの感謝の気持ちをお伝えします...このキャンペーンがもたらしたインパクトに、言うべき言葉も見つかりません。
欧州議会議員選挙をわずか数日後に控えたギリシャでは、政府が民間企業に美しい海岸沿いでの開発・建設事業を認める法案を作ろうとしていました。その数時間後には、何千ものAvaazメンバーが法案を無効にするよう訴えるキャンペーンに署名しました。
Avaazは世界自然保護基金(WWF)と連携して、15万人の署名をギリシャ財務省に直接提出しました。メディアでも大々的に報じられこのキャンペーンは、選挙前の議会でも大きく取り上げられることになりました。抗議の声が高まり、メディアの注目も集まる中、ギリシャ政府はその方針を180度転換、法案を白紙撤回せざるを得なくなったのです。
人々を動かすAvaazの動員力は、単なるポピュリズムを超え、称賛に値します。
過去最悪の失業率を記録したイタリアでは、政府が140億ユーロもの巨額をかけて戦闘機F35の開発に着手しようとしていました。憤りを覚えたAvaazメンバーたちは、限られた税金を戦闘機つぎ込もうとする政府計画に対して抗議運動を展開、50万人近くもの市民が参加した、イタリア過去最大のAvaazキャンペーンへと広がりました。
税の使い道に抗議するため、数百人ものAvaazメンバーが座り込み抗議に参加しました。また、国防委員会の議員に提出された47万2千以上の署名は、伊メディアでも大きく取り上げられました。高まる世論の圧力に押されて、政府は武器と軍事費に関する実態を調査、結果、下院では政府に対して予算半減を命じる決議案が採択されました。なんと、70億ユーロもの節約です!
キャンペーンに署名した市民の異議に、私も同意します。経済的に厳しい状況にあるからこそ、防衛分野での支出についても合理的な説明が必要です。
イタリアでは、「秘密投票」という不当な制度を終わらせるため、Avaazメンバーが大規模キャンペーンを展開ました。
メンバーたちは、「隠すものなどないはず」と裸で公開投票を訴えました。また、制度の廃止をめぐる投票でカギを握る上院議員に、多数のメンバーが直接メッセージを送りました。結果、最終局面で同議員は方針を転換したのです!私たちは「秘密投票」を廃止に持ち込み、それは後のベルルスコー二首相の辞任にもつながったのです。
仕事では、公正さが求められます。でも、公的機関に務める私のような人間が、市民の声に耳を傾けることは不可欠です。
数百万人の命を奪いかねない、恐ろしいエボラウイルスが全世界を脅かすという、重大な問題が起きました。そこで世界は一致団結、これを食い止めるための対策に乗り出しました。
まず、Avaazコミュニティは、エボラ出血熱最前線で、もっとも効果を挙げていた援助団体に250万米ドル(約2億5千万円)を寄付しました。寄付金が急ピッチで集まったことが、人命救助につながったのです。さらに、エボラ出血熱を食い止めるため、西アフリカでのボランティア活動に参加すると、必要なスキルを持つ4千人のAvaazメンバーが志願してくださいました。メンバーたちは、エボラ治療センターでの患者・医師間の感染防止から、治療センターの建設に至るまで、実際に現地で非常に重要な役割を果たし、建設ボランティアの数十名は、その後現地で採用されることになりました。
「エボラ出血熱を食い止めた」という事実は、人類にとって大きな勝利です。でもそれ以上に、自らの危険を顧みずに、遥か遠くの危機に手を差し伸べられる人々の存在こそが、Avaazコミュニティを特別なものにしているということを、再確認しました。なお、エボラ出血熱が終息した今、この地域の公衆衛生への投資は、ますます重要になってきています。
「ご支援、そして資金の用途について柔軟性を持たせてくださったことに、心から感謝しております。この柔軟性が、とにかく重要でした。」
もっとも大規模な募金キャンペーンでは、9万人のAvaazメンバーの皆さまから100万米ドル(約1億円)の寄付金が集まり、マレーシア領ボルネオの熱帯雨林389エーカー(約1.5キロ平方メートル)を購入しました。生物多様性を誇るこの一帯は、周辺に点在する保護区同士をつなぎ合わせ、また季節移動する動物たちのための貴重な移動経路でもあります。
ボルネオの森を破壊して、大きな利益を生む油ヤシ農園を開拓するため、民間企業もこの一帯を狙っていました。この土地を購入したことで、世界に700頭しか残されていない絶滅危惧種のボルネオオランウータン、そしてボルネオゾウ300頭が守られることになったのです。パートナー団体の環境NPO「レインフォレスト・トラスト」は、貴重な熱帯雨林の保護区域を広げるための基金も設立しました。
Avaazメンバーの皆さまから集まったご支援のおかげで、マレーシア領ボルネオのプロジェクトでは、川沿いに細長く広がる、地上に残された貴重な熱帯雨林一帯を守ることができます。この一帯は、ボルネオゾウやテングザル、ハシリカッコウなどの野生生物の宝庫です。川の両岸のどちら側に降り立っても、まるで油ヤシ農園開拓前の、遥か昔のボルネオにタイムスリップしたように感じられるでしょう。本当にありがとうございます。
トルコとの国境沿いに待機中だった、援助物資を載せた国連のトラック。国連安保理は、これらのトラックのシリア入国を認める、画期的な決議案を検討していました。それを受け、決議案を支持するよう2万人のロシアのAvaazメンバーが同国政府に訴えかけたのです。
Avaazはロシアの外交官に署名を提出、それから2週間以内に、この決議案は全会一致で採択されました! これによって、大勢のシリア市民に援助が届けられることになったのです。
ロシアがこの決議案を支持したことで、大勢の人々の命が救われました。シリア市民は今なお大変な困難の最中にあり、断固たる国連の行動は不可欠です。特に、シリアの人々と連帯して立ち上がってくださったロシアのAvaazコミュニティの皆さま、本当にありがとうございます。
欧州では2年以上にもわたりキャンペーンを展開、結果、欧州連合はミツバチ激減の原因とされる農薬の使用禁止を決定しました。キャンペーンの一環として、260万人ものAvaazメンバーが署名したり、関係省庁に大量のメッセージを送信したり、ご寄付をもとに世論調査を委託したりなど、さまざまな活動に取り組みました。養蜂家と共に行った抗議デモでは、5メートルもあるビニール製の巨大なミツバチを登場させ、メディアの注目を集めました。
そして、ついにその取り組みが実を結び始めたようです!欧州連合は、少なくとも一時的に、この農薬の使用禁止を決定しました。でも、私たちは手を緩めること無く、2015年には、農薬がミツバチに及ぼす影響を米国と欧州で独立調査するための寄付を募り、メンバーの皆さまかは、80万米ドルのご寄付が集まりました。農薬を巡る議論では、次回もきっと立ち上がります。
大勢のAvaazメンバーの皆さまのご署名と、クリエイティブなキャンペーンがこの成功を後押ししてくれました。
モルディブでは、レイプ被害を受けた15歳の少女に、別件で他の男性と同意の上で性行為に及んだとしてむち打ち刑が言い渡されました。事件後、200万人以上ものAvaazメンバーがキャンペーンに署名、少女への判決撤回と、むち打ち刑の廃止をモハメド・ワヒード大統領に求めました。
Avaazはモルディブの政府幹部に働きかけたり、世論調査を実施して同国の92%もの市民が法改革と女性保護対策を求めていることを明らかにしたりしました。さらに、主要産業である観光業を対象にした意見広告も掲載しました。そしてついに、モルディブの高等裁判所は、 少女に対するむち打ち刑の判決を撤回 したのです。
Avaazは、先頭に立ってむち打ち刑の判決を覆すキャンペーンを展開しました。数百万人ものメンバーが署名、さらにスタッフが現地を訪れ、世論調査を実施したのです...そのどれもが、判決撤回に不可欠でした。今後もAvaazがモルディブの改革に向けた取り組みを続けることを願っています。
アフリカでは、過去最高のペースで密猟者がゾウを捕獲、チェンソーで切断した象牙を、アジアの土産品やアクセサリー用に加工するため、売りさばいていました。この恐ろしい現実に対して、Avaazメンバーおよそ140万人と世界自然保護基金(WWF)は、米俳優レオナルド・ディカプリオ氏と共に、野放図になっていたタイにある世界最大の象牙市場を閉鎖するよう、同国首相に訴えました。
さらに多数の人々が首相にメッセージを送信、またFacebookにも大量のコメントを投稿したため、首相のアカウントは一時的に閉鎖されたほどでした。これらの圧力に押されて、首相はついに無規制だった象牙取引を終わらると約束したのです。タイ政府関係者は、この決断を促したのは、私たちのキャンペーンだったと述べています。
G8サミットに先駆け、欲深い企業や個人が「税金逃れ」のために利用する巧妙な手口に、Avaazは団結して抗議しました。Avaazメンバー80万人による署名は、著名なセネガル人歌手バーバ・マール氏、国際NGOのセーブ・ザ・チルドレンやアクションエイド、その他のキャンペーン団体と共にG8議長国のデイビッド・キャメロン英首相に提出されました。
2万1千人の企業代表もキャンペーンに署名したことで、「税金逃れ」は企業や市民の問題として扱われるようになり、また、ドイツならびにカナダ政府の方針転換を促すことにもなりました。結果、G8では「ロック・アーン宣言」を採択、脱税防止のため、各国政府が連携して取り組めるようになりました。具体性に欠けるとも言われる「ロック・アーン宣言」ですが、税逃れの巧妙な手口を防ぐよう、政府に働きかけるための有用な手段を与えてくれます。
AvaazとカナダのNPO「Canadians for Tax Fairness(税金の公正さを求めるカナダ市民)」は、次期G8サミットで、カナダ政府がタックスヘイブンや脱税問題の解決を阻む「抵抗勢力」だと主張していますが、これは間違いです。事実はこうです。カナダは、タックスヘイブンと脱税に関するG8合意を目指す、キャメロン首相の取り組みを支援します。
バングラデシュで起きた縫製工場ビル倒壊事故を受け、Avaazは地元労働組合などと連携、バングラデシュに工場を持つアパレル大手2社に対するキャンペーンを発信しました。その目標は、拘束力を持つ労働者のための安全協定に署名させ、それが世界の良き先例となるよう取り組むことです。
Avaazメンバーたちは、H&MやGAPのFacebookに大量のメッセージを投稿しました。そして、あるスウェーデンの主要紙が、H&M社社長をターゲットにした意見広告の掲載を拒否したことをきっかけに、同国では大きな論争へと発展、すぐさまH&M社幹部がAvaazに電話をかけてきたのです。その3日後、同社は拘束力をもつ労働者のための安全協定に署名、その他ブランド各社75社も署名することになったのです。
H&Mに協定を採択させる上で、Avaazが重要な役割を果たしたことは、間違いありません。
シリア紛争は、国内だけでなく、海外に留学中のシリア人学生にも大きな影響をもたらしました。英国では、シリア人学生600人が学費を支払うことができなくなり、多数が退学を余儀なくされました。窮地にあった学生たちのために発信したキャンペーンは、彼らに新たな希望を与えました。
Avaazメンバー4万8千人も署名したこのキャンペーンはメディアでも報じられ、また政府高官や一部の大学も、シリア人学生を守るよう訴えました。結果、大学は学費を免除、また学生のための基金を開設することになったのです。この基金には個人寄付者からの支援が集まりました。さらに政府も、海外の大学からの留学生向けに、新たなセーフティーネットの設置を検討することになりました。現在、これらのシリア人留学生の多数が大学を卒業しています。
本当に素晴らしいキャンペーンのおかげで、学費の支払いは延期され、必要だった特例給付金ももらえることになりました。これで、学問に専念して卒業することができます。そしていつかは、シリア再建のための役に立ちたいと思います。ありがとう、Avaaz!
11年間も紛争が続いていたアフガニスタン。地元のアフガン人通訳者たちは、軍や援助機関関係者と地元の人々とのコミュニケーションを手伝ってきました。彼らのうちの多数が勤務中に死傷しました。そして今度は、タリバンが生き延びた彼らを追跡し、殺害しているのです。そこで、通訳者のアブドゥルさんはキャンペーンを発信、自分と仕事仲間に亡命を認めるよう英国政府に訴えました。
まもなくキャンペーンには8万人の英国市民が署名、さらにAvaazは元軍人や現役議員らと連携して、この問題をメディアでも大きく取り上げるよう働きかけました。英国政府は通訳者全体の約半分に亡命を認め、私たちは現在、残りの半分にも亡命も認めるよう訴え続けています。
仕事のためにすべてを危険にさらしました。英国政府が私たちの活動、そして私たちが払ってきた犠牲について、評価してくれたことを嬉しく思います。
EUの教育プログラム「エラスムス計画」を利用して、トルコのイスタンブールに留学中だったトルコ系フランス人のセビル・セビミルさんは、左翼系団体主催のメーデーを祝うコンサートにいたところを逮捕されました。その後およそ10ヶ月間も拘束されたまま、仏リヨンの自宅に戻ることができませんでした。
この恣意的な拘束に憤りを感じた、セビルさんの支援者たちはAvaazのサイトからキャンペーンを発信、13万6千人ものメンバーが署名しました。その後、セビルさんの家族はフランスの人権大使と面会、これをきっかけにトルコ政府に対する圧力は高まり、セビルさんは釈放されることとなり、フランスで家族と再会を果たしたのです!
刑務所の中で、皆様のご署名があったから、希望を持ち続けることができました。
コスタリカ人権委員会代表であるにもかかわらず、同性愛者に対して差別的だったある議員は、国会に医師を招き、同性愛者をどう「治療」すべきか説明させました。これに対して、コスタリカのAvaazメンバーたちは、黙ってはいませんでした。
メンバーたちがAvaazコミュニティのサイトから発信した、議員の辞任を求めるキャンペーンは瞬く間にネットを駆け巡り、2万5千人以上もの署名が集まりました。議員が辞任を拒否する中、報道陣を前に、Avaazはカラフルな箱に詰められた署名を議長に提出しました。議長は、所属する党とも協力して、この議員を再任しないことを約束しました。その数週間後、議員は辞職に追い込まれたのです!
11月29日、国連総会は圧倒的賛成多数で、パレスチナを194番目の国家とする決議案を採択しました。パレスチナの人々と平和に、この勝利をもたらすため、Avaazコミュニティは大きな役割を果たしました。パレスチナの国家承認を求めるキャンペーンには、およそ180万人ものメンバーが署名、また多数の皆さまから集まったご寄付をもとに、欧州の主要各国で世論調査を実施し、79%の市民がパレスチナの国家承認に前向きであることを明らかにしました。
街頭では、ブリュッセルにある欧州委員会本部ビルの前に、4階にまで届く巨大なパレスチナ国旗を掲げました。また、Avaazのスタッフやメンバーは、メールやFacebook、Twitterなどで、各国議員や大臣に大量のメッセージを送りました。さらにメンバーたちは、投票を数時間後に控えた各国の外務大臣や首脳の事務所に、ひっきりなしに電話をかけました。国連総会の投票結果は、138カ国が承認賛成、41カ国が棄権、わずか9カ国が反対でした。私たちの訴えは聞き届けられ、新たな歴史がつくられたのです。2015年現在、ニューヨークの国連本部前には、パレスチナ国旗が掲げられています。
国家と自由、そして平和を希求してきたパレスチナの人々を支援するよう、各国政府に訴え、国家承認を実現する上で重要な役割を果たしてくれた、Avaazと世界中のメンバーの皆さま...その団結力とご支援は、すべてのパレスチナ人の胸に刻まれるでしょう。
15歳の少女マララ・ユスフザイさんがタリバンに銃撃された事件に、世界中の人々が憤りを覚えました。この事件を受け、およそ100万人のAvaazメンバーがキャンペーンに署名、パキスタンの貧しい子供たちを学校に通わせるための給付金プログラムを支援することで、「すべての子供たちに教育を」というマララさんの夢をかなえるよう、パキスタン政府に訴えました。
署名は、ゴードン・ブラウン国連グローバル教育担当特使がパキスタンのザルダリ大統領に直接提出、なんと大統領自らも署名してくれました!マララさんの銃撃事件からちょうど1カ月後のその日、パキスタン政府は300万人の子どもたちのための給付金プログラムを正式に導入したのです。
力を合わせ声を上げるAvaazメンバーのように、私たちも団結して行動すれば、マララさんが掲げた教育の約束を果たせるはずです。
ブラジル議会は、広大なアマゾン一帯で、開発業者や農家による無規制の伐採を認める森林法案を可決させました。それに対して、200万人以上ものAvaazメンバーがキャンペーンに署名、法案の却下と、アマゾン熱帯雨林の保護をルセフ大統領に訴えました。
AvaazはグリーンピースやWWF(世界自然保護基金)、ブラジルの主要団体、その他著名人と連携、影響力ある大臣も出席する政府高官レベルの会議に署名を提出しました。その日はさらに、首都ブラジリアでもユニークなデモを開催するなど、激動の1日となりました。その後ルセフ大統領は、問題となっていた法案の数か所について拒否権を発動したのです。
あるバーレーンの建設会社は、言葉巧みにインド人労働者を同国に呼び寄せ働かせた上、帰国を認めませんでした。これを知ったAvaazコミュニティは、すぐさま行動を起こしました。
自らの命を絶ってしまった、ひとりの労働者の兄弟が、Avaazコミュニティのサイトからキャンペーンを発信、建設会社に取り残された100人の労働者を帰国させるよう訴えました。キャンペーンには、2万人のメンバーが署名、また、この建設会社の提携企業にも、一緒に訴えてくれるようお願いしました。しばらくしてから、建設会社は労働者たちの帰国をついに許可、インド政府が7年もの間できなかったことを、私たちは実現したのです。またそれだけでなく、同社に2度と渡航禁止令を課すことのないよう約束させました。
Avaazの協力無しに、これを成し遂げることはできませんでした。
ごく少数の富裕国と企業が秘密裏に起草した「ACTA」とは、大手多国籍企業によるインターネット検閲や規制を認める協定です。この秘密協定の詳細が明るみに出ると、200万人以上ものAvaazメンバーがキャンペーンに署名、欧州議会議長らに自由でオープンなインターネットを支持し、ACTAの批准を拒否するよう訴えました。
その後300万人近くにまで増えた署名は、ブリュッセルの首脳会談に直接提出されました。投票による同法案の否決を受け、欧州議会はプレスリリースを発表、ACTA廃案の主な要因ひとつとしてAvaazの署名を挙げたのです!
欧州議会宛の請願書に、280万人ものAvaazメンバーが署名したことに感動しました。市民の高い関心を、欧州議会は真摯に受け止めます。
オーストラリアでは、多数のAvaazメンバーが、同国北島にあるサンゴ海を世界最大の海洋保護区に指定するよう求め、その取り組みを成功させました。今年初め、海洋保護区指定に向けた公開協議が始まると、商業漁業や採鉱会社も、漁業権や採掘権などを求め動き始めました。
そこで、何万人ものAvaazメンバーが環境大臣に保護区設置を求めて署名、パブリックコッメントにも、保護区設置を支持する3万件近くもの意見が集まりました。それらを受け、政府は世論を疑う余地が無くなりました。オーストラリア市民は、世界中の人々と共に政府を動かし、貴重なサンゴ海一帯を採鉱や石油、ガス開発から保護させたのです。
2008年、Avaazはクラスター爆弾の使用禁止を求めて立ち上がりました。一見すると玩具のようなこの爆弾は、紛争終結後も長期にわたって、好奇心から拾い上げた子どもたちの命を奪います。クラスター爆弾で負傷したブラニスラブ・カペタノビッチさんは、 Avaazコミュニティにビデオメッセージを送り、クラスター爆弾の使用禁止を訴えかけました。それを見たメンバーたちは、各国首脳に計16万4272通ものメールを送信、「クラスター弾に関する条約」に署名すること、またその際に抜け穴を作ったり、批准を送らせたりすることの無いよう要請しました。結果、100ヵ国以上がこの条約に署名、会場にいた関係者からは、Avaazメンバーの働きかけが「大きな変化をもたらした」と伝えてくれました。
3年後に再び、武器生産国が同条約の撤回を試みたときも、私たちは黙ってはいませんでした。Avaazはパートナー団体のクラスター兵器連合(CMC)と連携してキャンペーンを発信、50万人以上ものメンバーがクラスター爆弾の被害者とともに立ち上がり、条約撤回を認めないよう各国政府に訴えました。この訴えは聞き届けられ、条約の撤回は無くなりました。CMCによると、Avaazの働きかけが決め手となったそうです。
クラスター爆弾は、2008年に採択された「クラスター弾に関する条約」のもと禁止されました。Avaazによる2008年および2011年の署名は、これら無差別殺傷兵器を禁止し、人々の命を守るよう国際社会に訴える、重要な圧力となりました。
シリア紛争では、平和的な抗議デモを行っていた初期の頃から、Avaazはシリア市民へのサポートを続けてきました。世界各国の報道陣がシリアに到着する前に、Avaazメンバー6万人から数百万米ドルもの寄付が集まり、非暴力の抗議デモ参加者に援助物資や通信機器を提供しました。これによって、新たな「市民ジャーナリズム」が確立され、それまでアサド政権の報道管制により報じられなかった、大勢の無実の民間人に対する弾圧について報道されるようになりました。
ますます紛争が激化する中、Avaazコミュニティは、食糧や医薬品、人道支援物資を、切実に必要とする人々に届けました。現在も、シリア市民を守り、再びシリアに平和と自由をもたらすため、断固たる措置を講じるよう、各国政府に働きかけています。
意欲と熱意を持ってこの問題に取り組んできたAvaazのおかげで、シリア国内から一連の動画が送られるようになり、欧米の市民も、現地の悲惨を把握できるようになりました。
南アフリカのダーバンで開催された、重要な気候変動会議。ここでも、80万人以上ものAvaazメンバーによる署名が追い風となり、窮地を脱し勝利をつかむことができました。
現地に待機するAvaazのスタッフチームは、会議期間中毎日、注目を集めるやり方で署名やメッセージを提出しました。例えば、 こちらの広告は、緊迫する交渉最終日に、フィナンシャル・タイムズ紙に掲載されたものです。米国やカナダなど、石油友好国による大きな圧力にもかかわらず、京都議定書を維持する合意が形成されたのです。
世界中の80万人以上もの人々のおかげです。会議最終日、皆さまの訴えが重要なインパクトを与えました。
スペインのAvaazメンバーたちは、反汚職運動「Indignados(インディグナドス、怒れる者たち)」と連携してキャンペーンを展開、汚職歴のある政治家の次期選挙への立候補禁止を求め、10万人もの署名を提出しました。また、抗議パフォーマンスには、世界中から大きな注目が集まりました。
スペイン政界の汚職問題をめぐる、国民的議論を呼び起こしたこの取り組みを報じたあるスペイン紙は、Avaazについて「今日のエンジェル」と評しました。
政界の汚職と闘い、国会前では象徴的なパフォーマンスを繰り広げ、10万人以上もの署名を提出した、市民のプラットフォーム「Avaaz」は、「エンジェル」と呼ぶのがふさわしい。
未成年者の買春容疑をはじめ、さまざまなスキャンダルで人気急降下のシルヴィオ・ベルルスコーニ伊首相は、批判を抑え込こむため、議会で検閲法案を強行採択しようとしました。
これに対して、イタリアのAvaazメンバーたちは反撃に出ました。7万人もの署名を集めた上、法案審議の直前には、議会に抗議電話を殺到させたのです。結果は、ベルルスコーニ首相の敗北、民主主義の勝利です。
ムバラク政権からの解放を求める、先行き不透明な闘いの最中、エジプト市民は世界に団結を訴え、、Avaazメンバーたちは、それに耳を傾けました。
世界中のAvaazメンバー60万人が、エジプト市民への支援メッセージに署名、アルジャジーラは、それを首都カイロのタハリール広場で放送しました。不安と暴力が日常を覆う中、この署名は民主主義を求めるこの運動に希望を与えたのです。
深刻なインドの汚職問題は、同国の民主主義を蝕んでいました。汚職というこの病を根絶するため、Avaazはキャンペーンを開始、わずか36時間で、反汚職を支持する50万人ものインド市民が署名しました。
大勢の人々の訴えに押されて、インド政府は、キャンペーンで要請するすべての改革に着手すると約束しましたが、今のところ、この約束は守られていません。インド英字紙タイムズ・オブ・インディアは、Avaazについて反汚職運動の「立役者」と評しています。
オンライン署名や、各政党へのファックスメッセージ、それから意見広告の看板を設置したクリエイティブなキャンペーンなど。Avaazは、汚職防止法案「ジャン・ロクパル法案」を成立させた「立役者」です。起草委員会の審議に合わせ、「ジャン・ロクパル法案を救え!」という大量のメールが、Avaazキャンペーンを介して、人事研修省(DoPT)に殺到したのです。
麻薬戦争では、数十億ドルもの税金が投入され、数兆ドルの資金が犯罪組織に流入し、数えきれないほどの人々を犠牲にしながら、何一つ解決されていませんでした。それに対して大胆な改革を訴え、世界の元首脳らが「薬物に関する国際委員会( Global Commission on Drugs)」を結成、麻薬戦争の終結を求める同委員会の訴えに、Avaazメンバー60万人も署名しました。
「薬物に関する国際委員会」とAvaazは、国連の潘基文事務総長と面会、30分にわたり話し合いました。この協議の際に提出した署名は、麻薬戦争の終結を願う世論の象徴として、何度も引き合いに出されました。
そして、潘事務総長は重要な一歩を踏み出し、麻薬問題への新たな解決策を見いだすため、特別委員会を設置したのです。その後、北から南まで、アメリカ大陸全土のAvaazメンバー多数が、人道に配慮した薬物政策を訴えるキャンペーンに署名しました。署名は、報道陣を前に、グアテマラのオットー・ペレス・モリーナ大統領に直接提出されました。結果、「薬物禁止」という枠組みを超え、薬物問題には軍事対応ではなく、公衆衛生の問題として取り組むという、米州機構による歴史的宣言が出されたのです。
署名を集めてくれたAvaazに感謝します。タブー視せずに、この問題について話し合うべきだと、アメリカ大陸全土を代表して取り組む私たちの背中を押してくれたからです。
カナダでは、保守系当局や事業家が、欧米のメディア界を牛耳るルパート・マードック型のプロパガンダTVネットワークを開始しようとしていました。カナダのジャーナリズムが誤解を招く、誤った内容になってしまうと、危機感を感じた市民らは、これに反対して抗議の嵐を巻き起こしました。
カナダの10万人のAvaazメンバーが、このネットワークに反対して署名、結果、公正な報道を損なう非常識な提案は却下されたのです。
エジプトのムバラク大統領は辞任後、横領した巨額の資産を持ち出そうとしました。その数日後 50万人のAvaazメンバーがキャンペーンに署名、ムバラクの資産の即座凍結をG20財務大臣に求めました。
パリで各国政府閣僚が一堂に会する中、Avaazは署名を提出、さらにエッフェル塔向かいに巨大な「抗議のピラミッド」を設置しました。その数週間後、EU(欧州連合)と各国政府は、ムバラクと側近らの資産凍結に合意したのです。
民主主義を求める抗議デモ参加者に対する、バーレーン政府の暴力的な弾圧を受け、Avaazメンバ50万人がキャンペーンに署名、同国で予定されていたモータースポーツの最高峰F1グランプリの開催中止を訴えました。また、F1チームのFacebookやTwitterには、Avaazメンバーから2万件ものコメントが投稿されました。さらに、伝説のF1ドライバー、デイモン・ヒル氏にも働きかけたところ、キャンペーンを支援してくれることになったのです。
このキャンペーンは、世界中のメディアでも報じられるようになりました。F1主催者は、バーレーンで起きた弾圧を隠蔽する内容の報告書を作成しましたが、Avaazはメディアに事実を公表しました。この問題は、ますます注目されるようになり、最終的にF1主催者は、バーレーンでの開催中止を余儀なくされたのです。残念ながら、世論の抗議にも関わらず、この翌年のF1はバーレンで開催されています。
ウガンダ政府は、同性愛者への死刑判決を容認する法案を検討していました。それを知ったAvaazメンバーたちは、教会の代表や人権活動からと連携、この非道な法案に反対する45万人の署名を集め、ウガンダ議会の議長に提出しました。署名提出は、世界各国でもトップニュースで伝えられ、法案はいつの間にか消えました。
翌年、この法案を再び議題に持ち出したウガンダ議会に対して、Avaazはアクションを起こしました。法案反対の署名者数は45万人から、わずか2、3日で、なんと160万人に達したのです。さらに、Avaazメンバー多数が自国の政府にも訴かけえ、この取り組みは世界各国で報じられることになりました。国際社会の強力な圧力に押されて、ウガンダ議会の議長は、緊急会議で法案を撤回せざるを得なくなりました。2012年、再び同法案が議会に提出された際には、Avaazはウガンダの主要紙に意見広告を掲載しました。驚くべきことに2013年、法案は再び議会に戻り、しかも可決されました。ところが、ウガンダ憲法裁判所が翌年、法案を無効とする判決を下したのです。
リビアの最高指導者であるムアンマル・カダフィ大佐が、同国の湾岸都市ベンガジを「壊滅する」と脅したのに対し、Avaazメンバーたちは一致団結、カダフィ大佐阻止のため立ち上がりました。
カダフィ大佐の資産凍結と防衛策を訴えるキャンペーンに、Avaazメンバー100万人が署名、安全保障理事会での重要な投票日前日に提出しました。最後までこの訴えに難色を示していた米国の国連大使は、その後、公式にキャンペーンへの感謝の意を伝えました。
@Avaazキャンペーンにご署名された皆さま。ありがとうございます。国連安保理は#リビアの暴力を非難、市民の保護を訴えます
ボリビアでは、アマゾン熱帯雨林を縦断する高速道路が建設されようとしていました。これに対して、千人以上の先住民たちが抗議運動を展開、Avaazメンバー50万人もこれに参加し、モラレス大統領に建設中止を訴えました。
抗議運動に参加していた先住民たちは、私たちの団結力に励まされたそうです。そしてついに、Avaazスタッフはボリビアの担当相と面会、大激論となりました。その圧力は実を結び、モラレス大統領は建設を中止、建設許可も撤回した上、イシクロ・セクレ国立公園先住民居住区(TIPNIS)の保護を約束したのです。このボリビアのアマゾンのもっとも美しい森林は、永遠に守られることになりました。
人々の声に耳を傾ける。これが統治というものです。
密猟や生息地激減の危機にさらされる、野生のゾウ。にもかかわらず、ゾウは絶滅危惧種リストに掲載されていませんでした。そこで、世界中のAvaazメンバー50万人がアフリカゾウ連合(African Elephant Coalition)と共に立ち上がり、ゾウの保護を訴えました。
現地パートナー団体と共に最後まで働きかけた結果、絶滅危惧種をめぐる国連会合の投票では、僅差でゾウが保護対象となる、絶滅危惧種リストに掲載されることになったのです。
請願書が大きな変化を生み、ゾウに公正な結果をもたらした、これを疑う余地はありません。
何年もの間、ヒルトン・ホテルズは性的搾取を目的とした国際的な人身売買に、見て見ぬふりを続けてきました。ホテルに滞在させられている、女性や子どもたちを保護することは、彼らの責任ではないと決め込んでいたのです。けれど、31万7千人以上ものAvaazメンバーは、そうは思いませんでした。メンバーたちはキャンペーンに署名、その方針を変えない限り、ヒルトンCEOの故郷の町で意見広告を展開すると言って働きかけたのです。
4日後、ヒルトンは「人身売買業者を見分け、防止するための方法」について、従業員18万人にトレーニングを実施することに合意したのです。市民の訴えに耳を傾け、実際に行動を起こしたヒルトンは、今ではホテル産業の中心となって、この分野でもっとも進んだ取り組みを行っています。
イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ占領地にユダヤ人居住区を増設する計画を公表、米国主導の和平交渉を頓挫させました。これに対してAvaazは、「入植地建設に対する断固反対」と「二国家共存による解決」という世界中の人々が支持する解決策を訴えました。
米・イスラエル両国首脳による重要な会議に先立ち、Avaazが実施した世論調査やオンライン・アクションに押されて、オバマ大統領は「二国家共存による解決」を提案したのです。その一環で作成したオンライン動画をご覧ください。
巨大地震で何もかもが破壊され、廃墟と化したハイチ。救援と復興のため、多数のAvaazメンバーが寄付に協力、計130万米ドル以上が集まりました。集まった寄付金は、素晴らしい活動を展開していた地元団体に提供され、非常食や避難所、医療用品の購入などに役立てられました。
けれど、ハイチではさらなる支援が必要とされていました。地震発生から数週間後、Avaazメンバー多数がキャンペーンに署名、先進国に対してハイチが抱える負債10億米ドル以上を帳消しにするよう訴え、それが現実のものとなったのです。 地元の人々の声を、Avaazが作成した動画よりご覧ください。
行動力あふれるブラジルの議員は、「Ficha Limpa(フィシャ・リンパ)」と呼ばれる法案を提出しました。これは、過去に汚職で有罪判決を受けたことのある政治家による、選挙立候補を禁止する法案です。「成立するわけが無い」と、皆が言いました。
けれど、Avaazはブラジル過去最大のオンラインキャンペーンを展開、メンバー200万人が法案支持を訴えて署名した上、50万人以上がオンラインでメッセージを送信、さらに多数が電話でも訴えかけました。汚職歴のある議員が法案撤回を試みれば、その度に抵抗しました。結果、法案が可決されただけでなく、330名以上の候補者たちが非道徳的な行為を理由に、資格剥奪に直面するのを、目の当たりにしたのです!はびこる汚職からブラジルを解放する、大きな一歩を踏み出しました。
今日ほど、ブラジルの人々を誇りに思うことはありません!署名者の皆さま、おめでとうございます。政治を動かすことのできる、ひとりの市民であることを、今日実感しています。
パキスタンで発生した洪水では、国土の5分の1が浸水、数百万もの人々が家を失い、切実に援助を必要としていました。そこで、Avaazメンバーは、わずか3日間で30万米ドルもの寄付金を集めたのです。
でも、それでだけで終わりませんでした。およそ100万米ドルを、信頼できる地元のパートナー団体に直接寄付したのです。また、集めた寄付金はすべて、援助を必要とする、パキスタンの人々に届けられました。
2010年、国際捕鯨委員会(IWC)はクジラの捕獲と販売を合法化する提案を提出、数十年にわたり続いてきた捕鯨禁止令を撤廃しようとしました。それに対してAvaazメンバーは一致団結、この提案を阻止するための大規模キャンペーンを立ち上げ、世界各国から130万人もの署名を集めました。
集まった署名は、世界中の報道陣を前にIWC会合の場に提出されました。結果、提案は撤回され、捕鯨禁止令は維持されることになったのです。
クジラの勝利です。でも、日本を始めとする国々は、国際捕鯨委員会の抜け穴を利用し、捕鯨を続けています。この勝利をさらにレベルアップさせるには、力を合わせてIWCの改革と強化に取り組み、捕鯨推進国政府に働きかけることが必要です。
英国政府は、海洋保護区を現在の2倍にする計画をめぐり意見公募(パブリックコメント)を開始、Avaazはすぐさま行動を起こしました。
223カ国のAvaazメンバーが、22万1千件以上ものコメントを提出、その内容の85%以上が、商業漁業の禁止と島民の権利を求めるものでした。英外務省は、海洋保護区設置を決定した際、メンバーたちのコメントについて何度も言及しています。乱獲から海を守るための闘いで、大きな一歩を踏み出すことができたのです。
欧州連合(EU)では、市民が公式に提出した請願書への対応を義務づける、新たなプロセス「欧州市民イニシアチブ(European Citizens' Initiative)」が誕生。その第1回目に、EU全加盟国の100万人が参加しました。
Avaazメンバーたちは、産業界に利害関係のない客観的で独立した研究によって安全性が確認されるまで、EUでの遺伝子組み換え作物承認を凍結するよう訴えたのです。このイニシアチブは、「危険な食べ物を、無理矢理食べさせられたりしない」という明確なメッセージを、関係当局に突きつけました。
南アフリカにはびこる、恐ろしい慣例「矯正レイプ」とは、レズビアンの女性を「普通の異性愛者にする」ことを名目に行われているレイプです。この「矯正レイプ」廃止を訴える請願書を、地元団体が提出しましたが、政府は聞く耳をもちませんでした。
けれど、請願書の署名者が17万人に達すると、Avaazコミュニティとその他活動団体も、一緒にこの問題に取り組み始めました。その後、署名者数はおよそ100万人に達し、メディアも大きく報道、政府は関心を示すようになり、現在では、この恐ろしい犯罪に対する予防対策を講じると約束しています。
イタリアでは、「Legge Bavaglio(レッジェ・バヴァーリオ)」と呼ばれる通信傍受法案が、犯罪や汚職を取り締まるための法制度を壊そうとしていました。法案が可決すれば、政治家の責任を追及する編集者やジャーナリストに、極めて厳しい罰金が貸される恐れもありました。
これに対し、法案可決の阻止を訴えて34万人ものAvaazメンバーが署名、結果、市民の力が議会を動かすという、イタリア初の快挙が成し遂げられたのです。
政治と人々をつなげる道が開かれました。両社の間にある大きな溝を埋めることは、不可能だと思われていましたが、そこに今、橋がかけられたのです。
2009年、Avaazはパートナー団体と共に、各国代表に気候変動対策を求める大規模キャンペーンを展開しました。世界中のメンバーたちは、135カ国で開催された2600件以上のイベントに参加、「健康な地球」を守るため真剣に取り組み、気候政策の改革に着手するよう各国代表に訴えました。
気候変動では、「時間的余裕が無い」こと、「警鐘が鳴り始めている」こと、「対策が必要」なことを、何としても世界に知らしめるため、私たちは一致団結、さまざまなプラカードやコール、工夫を凝らしたデモを繰り広げました。その訴えは、報道陣はおろか、各国代表も無視できないものとなったのです。言葉ではお伝えしきれませんので、こちらの動画もぜひご覧ください。
各国首脳ではなく、まさに世界中の人々が歴史を変えました。コペンハーゲン気候サミット開催に向け、Avaazでは世界に気候警鐘を鳴らそうと、キャンペーン「グローバル・ウェイクアップ・コール」を主催、世界各地からイベントなどを通じ、各国代表にコペンハーゲン・サミットへの出席を促しました。そして、その訴えは聞き届けられたのです。サミット閉幕を迎える中、真の気候対策を求めてAvaazメンバー多数が徹夜の集会に参加しました。サミット会場内でも、デズモンド・ツツ大主教が集会を開きました。
また、多数の若者たちも座り込みの集会に参加、さらに確固たる気候合意を求めて署名したAvaazメンバー100万人の氏名を読み上げるなど、サミット閉幕ギリギリまで、画期的かつ拘束力ある合意を求めて働きかけ続けました。最終的には、公正かつ画期的な拘束力ある合意には至りませんでしたが、気候変動による影響が深刻な貧困国に支援金1千億米ドルが拠出されることになりました。
大勢の人々が失望したコペンハーゲン合意ですが、これは重要な一歩でもありました。Avaazメンバーのひとりは、このサミットをまとめてこんなコメントを寄せてくれました;「ついにゾウが動き出した。」私たちは、コペンハーゲンから 非常に多くを学び(英語のみ)、そこから数年間にわたって、気候変動を食い止めるための機運を高めてきたのです。
食糧価格の高騰を受け、シエラレオネ共和国のザイナブ・バングーラ外務大臣は、Avaazメンバーに向けメッセージ動画を作成、その中で各国政府に働きかけ、行動を促して欲しいと訴えました。メッセージを受けて集まった、メンバー36万人分の署名は、ローマの緊急食糧サミットに出席していた潘基文(バン・キムン)国連事務総長に提出されました。
国際世論に応えて、援助国政府は緊急食糧援助に数十億米ドルの支援を約束、また、農業政策の再検討にも着手しました。2010年7月、G8参加国は「持続可能な食糧生産およびバイオ燃料利用のための政策と、食糧安全保障の確保との両立を約束する」と誓いました。重要な一歩となりましたが、この誓いを実現させるためには、さらなる働きかけが必要です。
Avaazとは、世界中の弱者を助けてくれる仲間であり、またその力を結集させる場所でもあります。
グアンタナモ収容所で横行していた拷問。これに憤慨した世界中のAvaazメンバーの皆さまから集まったご寄付をもとに、米国の首都ワシントンD.C.の地下鉄駅構内に、巨大な意見広告の看板を設置しました。
この看板広告と、それが伝えるメッセージは、「拷問は違法であるばかりか、過激派組織アルカイダへの志願者増加に拍車をかけている」ことを、米議院らに再認識させました。このメッセージは、ワシントン・ポストや独誌デア・シュピーゲルなどの主要メディアでも報じられ、首都ワシントンには、グアンタナモ収容所閉鎖を訴えるメッセージが響き渡りました。
食肉を大量生産するための工場式畜産。これが、H1N1新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)ウイルスを生み出した大きなきっかけである可能性、またその調査を食肉産業のロビイストが妨害していることを、あるWHO(世界保健機構)の専門家が、Avaazに語りました。Avaazは、適切な調査を求めキャンペーンを発信、メンバー22万5千人が署名しました。その後Avaazは、署名者数を表す225頭の豚を段ボールで作り、WHO本部前に登場させました。
WHOの食品安全と人畜共通感染症担当のヨーゲン・シュルント博士は、当初懐疑的でしたが、その方針を変え、国際的な規制が不可欠であることに同意しました。キャンペーン写真と記事は、こちらからご覧頂けます(英語のみ)。
2009年、ブラジル政府は、アマゾン熱帯雨林の大部分で農地開発を認める法案を可決させようとしていました。
わずか2日間で、ブラジルのAvaazメンバーは、ルーラ大統領府に1万4千件の電話メッセージと、3万件のオンラインメッセージを送りました。瀬戸際のところで、世論の圧力に押されて法案は撤回され、アマゾンの熱帯雨林は守られることになったのです。
ビルマを襲ったサイクロン・ナルギスは、およそ20万人もの命を奪いました。ところが、同国の軍事政権は、薬や食糧、その他緊急援助物資を届けようとした、国際援助機関関係者の入国を拒否、事態を悪化させたのです。
この国境封鎖による死者数増加を受け、Avaazは、ビルマの僧侶たちと共にキャンペーンを発信、わずか10日間で、125カ国2万5千人以上のメンバーから、僧侶による救援活動のために200万米ドルもの寄付が集まりました。これをもとに、切実に必要としている被災者に援助を届けることができました。Avaazは、大半の各国政府よりも多額の援助金を、地元ネットワークを駆使して素早く届けることができました。
世界が海外援助の受け入れを渋る軍事政権に注目する中、ビルマ市民や僧侶たちは救助活動に奔走、大規模な飢饉を回避できたのはそのおかげだと、今では言われています。
“Give Real Talks a Hand(真の交渉に手を)”と書かれたTシャツを着た2000人以上のAvaazメンバーは、ダライ・ラマからの握手を次から次へと隣の人に握手でつなぎ、ロンドンの中国大使館まで、距離にして3マイルの「握手の鎖」をつくりました。
ダライ・ラマの呼びかけで始まったこの握手は、次の人、そしてまた次の人へとバトンタッチのように渡されて、ロンドンの大使館に到着、それに合わせ、有意義な対話を求めるAvaazメンバー167万人の署名も提出されました。目に見える形の、この「善意の意思表示」は、四川省大地震の犠牲者への黙祷集会で締めくくられました。Avaazメンバー多数が、地震被災者のためにオンライン・キャンドルに灯をともし、また仮設テントやその他緊急支援物資購入のために寄付しました。言葉では、その様子をお伝えしきれませんので、よろしければぜひ動画をご覧ください。
民主化を求めてビルマの都市ヤンゴンを埋め尽くした市民と僧侶を支援するため、世界中のAvaazのメンバーが立ち上がりました。世界各国の80万人以上のメンバーがキャンペーンに署名、中国と国連安全保障理事会に、ビルマの軍事政権による暴力的な弾圧に抗議し、和平交渉を促すよう訴えかけました。
Avaazは、署名をゴードン・ブラウン英首相に直接提出、また中国当局にも働きかけ、シンガポールとEUにも厳しい態度で臨むよう求めました。さらに、メンバー5万人がビルマの軍事政権と取引関係にあった、石油大手シェブロンとトタルをボイコットしました。
2008年3月にチベットで起きた一連の抗議、暴動に対する中国の暴力的な弾圧を受け、Avaazメンバーは、過去最大規模のオンラインキャンペーンを展開しました。
中国政府とダライ・ラマ両者による有意義な対話を求めるキャンペーンには、メンバー150万人もの署名が集まりました。署名は、中国当局には非公式に提出、またチベット支援団体と連携して世界各地で開催した「グローバル・デー・オブ・アクション」には、公式に提出されました。
この抗議運動に続き、伝えられるところでは国際世論の圧力に押される形で、中国はダライ・ラマとの対話を再会しました。でも、Avaazコミュニティは、そこで手を緩めず、チベットへの支援を続けました。新たに発信したAvaazキャンペーン「オリンピックを救え」では、15万米ドルもの寄付金を集め、オリンピック前に広がっていた反チベット的なプロパガンダに対抗しました。
2008年、不正が指摘されたジンバブエの選挙を受け、Avaazは、ジンバブエの民主化と人権を求めてキャンペーンを発信しました。キャンペーンには、Avaazメンバー15万人以上が署名、当選したムガベ大統領と良好な関係にある、南アフリカのムベキ大統領に、ジンバブエでの民主主義確立に向けて介入するよう訴えかけました。キャンペーンの一環で、Avaazは、ニューヨークの国連本部前に「ジンバブエの民主化のために、ムベキ大統領は今すぐ行動を」と書かれた巨大な横断幕を掲げました。
その後数ヶ月にわたり、ジンバブエでは、政治的混乱や暴力的な弾圧が続きましたが、最終的にムガベ大統領は、野党党首モーガン・ツァンギライ氏と連立政権を樹立することに合意しました。ジンバブエの混乱は「終息した」と言うにはほど遠い状況ですが、Avaazは今後も民主化を求め闘い続けます。
イスラエルとパレスチナ紛争への、公正かつ平和的な解決策「二国間共存」。両国の人権を尊重したこの解決策を、国際世論とAvaazメンバーも支援しました。また、Avaazは、この目標を支援して、動画も制作しました。
9つの言語に翻訳されたこの動画「Stop the Clash(衝突をストップ)」は、再生回数250万回を超え、2007年度YouTube動画政治部門に選ばれ、世界中のテレビでも放映されました。 動画はこちらからご覧ください。
Avaaz初のキャンペーンは、8万7千人による「オンラインマーチ」でした。このキャンペーンでは、イラクでの軍備増強に抗議して、米首都ワシントンDCで行われていた平和集会に賛同しました。Avaazは、イラク現地のAvaazメンバーや国際専門家との協議を重ね、イラク戦争終結に向けた新しい計画を打ち出しました。それは、すべての紛争当事者が、権限を持つ調停機関のもと交渉すること、また、イラクの世論に沿った期限までに米軍を撤退させることです。
この計画は、2007年5月に提出されました。さらに、Avaazはイラクのスンニ派、シーア派、クルド人の国会議員と連携して、世界中でキャンペーンを展開、イラクの埋蔵石油をどうするかは、外国政府や企業ではなく、イラク市民が決めるべきだと訴えたのです。
Avaazキャンペーンの多くは、このコミュニティのメンバーがスタートしたものです。クリックして、あなたもキャンペーンを始めませんか?(もしかしたら、このページに掲載されるかもしれません。)