大韓民国政府: 李石基議員を含む、拘束されている統合進步党員たちの釈放を要請する、嘆願書への署名をよろしくお願いします。
歎願書
尊敬する裁判長
私は韓國の民主主義が發展し、韓國が人權を擁護する社會として歩み続けることを心から願う者です。韓國は民主化運動により、軍事獨裁時代の幕がおりました。OECD會員國であり、世界の10位圈にはいる經濟大國です。しかし最近の韓國のニュースには、憂慮を感じずにはいられません。
韓國の國家情報院が大統領選擧に介入した事實が知られるようになると、‘國情院解體’と‘朴槿惠大統領の責任’を要求する民衆の声が高まりました。すると國家情報院は、統合進步黨の李石基議員をはじめとする統合進步黨の關係者たちを、內亂を陰謀したとして搜索し、逮捕しました。
國家情報院が明らかにした內亂陰謀の證據が、3年間秘密裏に査察して錄音したものだと知って衝擊を受けました。李石基議員の講演内容と、参加した人たちの討論中の発言を根據に拘束するのは、思想と言論の自由を拘束することにほかなりません。民主主義が發展してきた韓國でならば、討論を通じて解決できるにもかかわらず、7人を監獄に閉じ込め、人權侵害、自由の拘束という批判に直面しているのです。残念極まりないことです。
私は李石基議員の內亂陰謀事件が、韓國政府の政治的反對勢力に対する政治彈壓、政治報復の性格が強いことに注目しています。7人を拘束起訴した後、初公判が開かれる前に、韓國政府は統合進步黨の解散を請求しました。統合進步黨は韓國の進步的な政黨として、弱者を代辯し働く人々のための政治活動を行っています。ニューヨークタイムスは韓國政府の進步黨解散請求が、去年の大統領選挙で統合進步黨候補が朴槿惠候補を批判したことに対する、政治報復だと報道しました。国民の選択を無視し、政府が解散に乗り出す様子はファシズムの姿そのものです。
韓國は軍事獨裁時代に、情報機關を通じて政治的反對者を彈壓した歷史があります。內亂陰謀を図ったとして拘束されたり、死刑にされた人たちは、30年後に再審を通じて無罪が明らかになりました。代表的な例が金大中內亂陰謀事件です。韓國社會が過去に戻り、情報機關が政治的反對者を彈壓することに深刻な憂慮を禁じえません。
尊敬する裁判長。
韓國の民主主義は發展し続けていくことでしょう。多くの人々が望むところであり、民主主義を守るために努力しているからです。過去の誤った判決を再審し正してきた司法府の姿は、正義をめざす勇氣ある努力として、韓國の民主主義發展に大きく寄與したと思います。
現在拘束されている李石基議員をはじめとする7人は、マスコミが情報機關の提供した搜査內容を、事實確認もしないまま刺戟的に報道したことにより、世論裁判にさらされました。その精神的、物質的な苦痛は深刻です。彼らの家族もまた、アカ、スパイ、と言われ、魔女狩り式攻擊を受けています。
私は拘束された人たちが、家族と同僚の懐に戻ってくることを願います。情報機關が政治的反對者を彈壓する行爲が、中斷されることを願います。韓國の民主主義と人權擁護の後退が、憂慮に終わることを願います。裁判長の正義にみちた英断を切に願います。
歎願人の氏名
国家情報院内乱陰謀政治工作及び公安弾圧糾弾対策委員会