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欧州、反撃。
わたしたちはやり遂げた!

Avaazムーブメントを、これほど誇らしく思ったことはありません。

ブレグジット(英国のEU離脱)に続き、米国ではトランプが、ブラジルではボルソナロが大統領に就任。先週末の欧州議会選挙も、この流れに続くことが懸念されていました。世界的な民主主義の頼みの綱ともいえる欧州連合も、極右の煽る憎悪やフェイクニュースに埋もれてしまうのではないかと。

前例のないこの脅威に立ち向かうため、Avaazは史上最大規模とされる偽情報のネットワークを暴き出した上、そのコンテンツを削除させることに成功しました。1年間、欧州6カ国だけで、これらのコンテンツはおよそ30億回も閲覧され、有害な偽情報を広めていたのです。30億回というのは、平均すると欧州の有権者1人が20回再生できる数です。

さらに投票率が低ければ、憎悪を煽る過激派にとって有利になることから、わたしたちは民主主義を守るため、投票を促すキャンペーンを開始、その一環で作成した動画は、選挙を直前に控えた欧州各国で、1億回以上も再生されたのです!

結果、過去25年間で最高の投票率となりました。押し寄せる極右の「大波」は、「さざ波」程度に抑えられ、代わりに圧倒的支持を受け第1党となったのは、公正な政策を掲げる社会民主主義の親EU派政党です。気候対策に意欲的な「緑の党」や、民主的でリベラルかつ熱心な親EU派の政党が大躍進を果たしたのです。これらの政党は、今後の欧州において決定権を担うようになります。

画期的なわたしたちの偽情報対策は、世界各国のメディアでもトップで報じられました。欧州議会のジャウメ・ドク・ギヨット通信事務局長は、次のコメントを寄せてくれました。「Avaazは、2019年欧州議会選挙への投票を促す原動力となりました。」

スペインからシリコンバレーに至るまで、偽情報に絡むわたしたちの活動詳細を、下記にてご覧ください。この活動を開始できたのは、寄付にご協力いただいた8万人のメンバー、ボランティアに協力してくれた8万人のメンバー、キャンペーンに参加してくれた、およそ200万人のメンバーのおかげです。わたしたちは、市民の手で歴史をつくったのです。参加してくれた皆さま、本当にありがとうございます!

わたしたち皆のことを、これほど誇らしく思ったことはありません。


Europe resists


極右主義者から最強兵器を取り上げる

偽情報は極右勢力の秘密兵器であり、民主主義を破壊します。極右主義者が当選した過去の選挙では、世論を混乱させるフェイクニュースやネットデマが、ソーシャルメディアに大量に流れました。これを阻止する唯一の方法は、政府主導でFacebookやYouTubeを規制し、こうしたデマを一掃させることです。けれど欧州以外の大国では、ほぼ例外なく偽情報の追い風を受けた指導者が誕生してしまいました。欧州までそうなってしまったら、民主主義に希望を持つことは難しくなってしまっていたでしょう。

そこでわたしたちは、大胆な計画を打ち出しました。ネット上で悪意を撒き散らす「トロール(荒らし)」に対抗する、ハイテク集団「エルフ」を結成、偽情報の調査に乗り出し、見つけ次第削除させる作戦に出たのです。「エルフ」は、偽情報を拡散するコンテンツやフェイクアカウントを、片っ端から調べ上げました。このような試みは初めてだったにもかかわらず、この取り組みを可能にできたのは、集まったたくさんのご寄付や、ボランティアに協力してくれた8万人のAvaazメンバーたちのおかげです!


War room

ブリュッセルにあるAvaazの司令室で活動する30名の作戦チームは、3万人体制のFacebook監視団が見逃した、偽情報の巨大ネットワークをを突き止めることに成功しました。これらのネットワークは、欧州のど真ん中で大量のネットデマを流していたのです。わたしたちは700ページにわたる調査結果をFacebookに提出、これらネットワークがどのようなフェイクアカウントを作り、誤解を招くような情報を拡散しているのかを明らかにしました。

わたしたちはネットワークを突き止めただけでなく、これらを閉鎖させることにも成功しました!スペイン、イタリア、ポーランド、オランダ、英国、フランス、ドイツをはじめとした国々に、なんらかの変化をもたらすことができたのです。Facebookは、わずか1年間で閲覧回数が計30億回にも上るネットワークを閉鎖しました。これは単純に計算すると、有権者1人あたりが20回以上再生できる数です。

「これほど大きなインパクトをもたらしたファクトチェック機関や偽情報監視団は、他にはありません」 - Facebook内部関係者

キャンペーン終盤では、EU議員、ジャーナリスト、セキュリティ専門家などが情報および状況把握のため、毎日Avaaz司令室に通うようになりました。またFacebookは、公式に感謝の意を表明してくれました。今やAvaazは、グローバルな偽情報対策の拠点となったのです。

わたしたちの活動は、ニューヨーク・タイムズ、英紙ガーディアン、仏紙ル・モンド、独週刊誌デア・シュピーゲル、スペイン紙エル・ムンドをはじめとした各国メディアの一面で報じられ、選挙前の欧州において、偽情報の脅威に警鐘を鳴らしたのです。これら報道の一部をご覧ください!


Headlines


過去最高の投票率を実現!

でも、これだけではありません。極右勢力は、投票率が低ければ彼らにとって有利になることを知っていました。そのため偽情報を拡散することで、EUなどの機関や指導者、民主主義への信頼を失墜させ、人々が投票しなくなるよう仕向けたのです。

そこで、わたしたちは有権者に投票を呼びかけるAvaaz史上最大規模のキャンペーンを開始、センス抜群のクリエイティブチームを結成し、欧州各国のソーシャルメディアに投票し、欧州を守ろう」という希望に満ちたメッセージを広めました。

Avaazが作成した動画や画像は大きな反響を呼び、有名人や多数の市民グループ、欧州議会議員、そしてスペイン政府までもが拡散するに至ったのです!Avaazメンバーから集まった小口のご寄付でまかなわれた、素晴らしいオンライン広告のおかげもあって、FacebookからGoogle、YouTube、Instagram、そしてメッセージアプリのSnapchatをはじめとしたネット上の至るところで、欧州市民が1億回以上も選挙前にAvaazの投票キャンペーンを目にすることとなりました。下記から、その一例をご覧ください!


 

 

 

一方、別のAvaazチームは、音楽配信サービスの世界最大手「Spotify」をはじめとした大規模組織に電話をかけ、そのネットワークを駆使し投票を促すよう働きかけました。Spotifyは、欧州に7000万人ものユーザーを抱えているのです!

これらの活動が奏功し、欧州議会選挙は過去25年間で最高の投票率となりました!しかも新たな有権者の圧倒的多数が親EU派の進歩主義的な政党を支持、今後、選ばれたこれらの政党は、欧州の政策決定に斬新で画期的な発想をもたらすことが期待されます。


「Avaazは、2019年欧州議会選挙への投票を促す原動力となりました。わたしたちは力を合わせ、今まで投票してこなかった有権者に初めて投票させることに成功しました。これこそが民主主義。Avaazに心から感謝です!」 - 欧州議会ジャウメ・ドク・ギヨット通信事務局長


欧州だけにとどまらない

欧州だけでなく、わたしたちは米国シリコンバレーでもこのキャンペーンを展開しました。

Avaazは、交流サイトなどを運営するテック大手が明日にでも導入できる、フェイクニュース危機に対するシンプルかつ効果的な解決策を提案したのです。その解決策とは「訂正記事の配信」、つまりフェイクニュースを見た人全員に、それが偽情報であったことを伝えた上、ニュースフィードに事実検証を受けた訂正記事を配信するというものです。この解決策を提案したところ、タイム誌は「ソーシャルメディアに拡散されるフェイクニュースを食い止める、画期的なアイデア」と評しました。そして今、その有効性を確かめるため、この提案は世界最大規模のソーシャルネットワークでテスト運用されています。

さらにわたしたちは、ミャンマー、フィンランド、米国において、ネットで偽情報を拡散され殺害やハラスメントなどの脅迫を受けた被害者と、Twitter、Facebook、Google、YouTubeの役員との話し合いの場を設けました。それぞれが受けた被害について聞きながら、これらテック大手各社の代表らは目に涙を浮かべました。その1週間後、Twitterはロヒンギャ族大虐殺を招いた、憎悪に満ちた不快な演説を拡散したミャンマー軍幹部がTwitterを使用することを禁止にしたのです。


Disinfo Survivors

偽情報の被害者:左からイーサン・リンデンバーガーさん、トゥン・キンさん、ジェシカ・アロさん

「話し合いはどれも、とても感動的でした。対策が不十分だったことに彼らが気づく様子が、その表情から読み取れたからです。最終的には、正義が達成されたわけです。Avaazなしで、これを成し遂げることはできませんでした。本当にありがとう!」- 偽情報の被害を受けたロヒンギャ族の男性 トゥン・キンさん


転換点

最終的な結果はというと?

欧州の民主主義は守られました!極右主義も多少は議席数を増やしましたが、たいした影響力をもたない弱小政党にすぎません。第1党を維持したのは、進歩的かつ社会民主主義的な政党や、中道右派の親EU派政党であり、さらに気候保護に意欲的な「緑の党」や民主的でリベラルな親EU派政党が、新たに大きな影響力を担うようになるのです。崩壊するどころか、欧州は今後5年間、かつてないほど強く前進することが期待されます。これは気候変動から生物多様性、人権、そしてソーシャルメディアの健全化に至るまで、ありとあらゆる面で人類にとってプラスの影響をもたらすはずです。

しかも投票率は過去25年間で最高でした!これは非常に大きな成果です。というのも、極右勢力が流布しようとした「欧州連合など、ごく一部のエリートや高度技術を使いこなせる専門家集団にすぎない」というイメージは、今回の選挙で徹底的に覆されたからです。高い投票率により、「市民のための欧州」であることが証明されたのです。

今回の選挙は、わたしたちの多くが大切にしてきた価値観を守ろうと、数百万人の市民、指導者、政党、市民団体が、その努力を重ね合わせた美しい結果です。

そんな結果へと導いた、わたしたちの貢献を心から誇りに思います。偽情報は民主主義を破壊するけれど、今回は民主主義が偽情報を打ち負かしたのです。

これをきっかけに、わたしたちは大きく舵を切ることができます。最大の危機からは、大いなる前進が生まれてきたからです。世界人権宣言は、第二次世界大戦の荒廃の中から生まれました。アパルトヘイト撤廃後の南アフリカでは、国の皆で立ち直るというビジョンを胸に人々は前進しました。

そして今、トランプ主義が世界中にはびこる危機に見舞われながらも、新たな未来が芽吹き始めています。それは人々が力を合わせ、民主主義を守り、より良いものにしていこうとする未来です。それはデマや偽情報などに屈せず、憎悪ではなく愛を選ぶ未来です。それは、わたしたちムーブメントが、一緒に築こうとしている世界です。そして次に何が起きるかは、わたしたち皆にかかっているのです。

一緒に成し遂げたことへの、とてつもなく大きな感謝の気持ちと誇りを胸に

リッケン、バート、クリストフ、フローラ、ファディ、マイク、アントニア、ルカ、ルイス、マルティナ、パスカル、パティ、ネイト、ジョセフ、ジュリー -- Avaazチームと共に

PS:詳細を、下記からご覧いただけます。1年で、どれだけ多くの人々が偽情報ネットワークを目にする見通しだったかをご覧ください。しかもこれは、欧州の一例にすぎません:

  • 🇫🇷 フランス:黄色いベスト運動」関連の偽情報が、Facebookで1億回以上再生されていたことを突き止めました。その後Facebookは、同サイト上の白人至上主義団体のメインページを削除した上、偽情報を繰り返し拡散したとして、他の2つの団体のページも格下げしました。

  • 🇪🇸 スペイン:Avaazからの報告を受け、数日後に総選挙を控えたスペインで、Facebookは1年で16億回以上閲覧されたページを削除しました。さらにわたしたちは、極右政党を徹底的に調査し、その結果を投票直前に公表しました。

  • 🇮🇹 イタリア:Avaazによる調査報告を受け、Facebookはフォロワー数およそ400万人、間の閲覧回数およそ9億回のページを閉鎖しました。

  • 🇩🇪 ドイツ:極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、偽のアカウントやページを通じ拡散されたデマを追い風に、勢力を拡大していました。Avaazの報告を受け、Facebookは1年の閲覧回数1億回以上の偽アカウントやページを削除しました。

  • 🇵🇱 ポーランド:Avaazチームは、反移民や反EU、社会分断を煽るコンテンツを拡散している、非常に高度なネットワークを発見、さらに誤解を招く誤った情報が拡散されていることも突き止めました。これを受け、Facebookはフォロワー数190万人、年間の閲覧回数2億回のページを削除しました。

  • 🇬🇧 英国:反イスラム主義を掲げ憎悪を煽り、Facebookの使用を禁止された極右主義者、トミー・ロビンソンのような人物を讃える、1年での閲覧回数およそ1億回のコンテンツを、Facebookは削除しました。

公開日:2019年5月30日

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