アマゾンは売り物じゃない!

エクアドル政府は現在、手つかずの自然広がる熱帯雨林の土地、800万エーカー(北海道の約4割に相当)をひそかに競売にかけ、石油会社に売り渡そうとしています。
この土地は空っぽではありません。生きています!雨に濡れた大地の香り、先人たちの知恵、そして子どもたちの笑い声が響き渡る脈打つ大地。ここは私たちの故郷なのです。
けれど政府の策略通りにいけば、この森に沈黙が訪れ、何世紀にもわたり私たちを支えてきてくれた命の源が永遠に失われてしまう恐れがあります。だから私たちは政府を提訴します。
政府による先住民の土地の違法売却を阻止するよう憲法裁判所に求めるため、ワオラニ族をはじめとした先住民の人々は数週間後首都に向け出発します。けれど、アマゾンのへき地から大勢の先住民が移動するには多額の費用がかかるため、皆さまに緊急のお願いがあります。
皆さまから十分なご寄付が集まれば、政府の策略を白日の下にさらしたうえ、この土地での石油採掘許可に異議を申し立てるため、信頼できる弁護士に依頼することも可能になります。また聖地を守る先住民の抵抗運動をいっそう強化することもできるはずです。そしてご支援は、先住民の権利向上を目指すAvaazのグローバルキャンペーンを支える大きな力にもなるでしょう。
6年前、私は仲間たちと共に画期的判決を勝ち取り、先祖代々受け継いできた土地、50万エーカー(ほぼ東京都の大きさ)の売却を阻止しました。これも、あなたをはじめとしたAvaazメンバーの皆さまのおかげです。本当にありがとうございます!
今再びご支援をお願いします。今回の土地競売の影響は、かつてないほど重大です。どうか、できる範囲で寄付にご協力ください。
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注:ネモンテ・ネンキモは、先住民ワオラニ族の活動家であり、またアマゾン熱帯雨林の守り手でもあります。さらに非営利団体(NGO)Amazon FrontlinesやCeibo Allianceの共同設立者でもあります。2019年、石油採取から先住民の土地50万エーカーを守る歴史的な判決を勝ち取りました。先住民の権利や環境正義に関する活動において国際的な賞も複数受賞しています。
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